Scribble at 2024-07-23 16:23:55 Last modified: 2024-07-23 16:37:36

添付画像

少し丁寧に新聞のサイトを眺めると気づくことがある。上は『毎日新聞』のサイトだけど、『毎日新聞』に限ったことじゃなくて、とにかく画像のレタッチが雑で下手だし、そもそも写真の選択とかトリミングとかも素人のレベルかと思うんだよね。

最近はあまり書店で見ないからなんとも言えないけれど、これは女性誌の表紙なんかでも感じたことだ。女性誌の表紙なんてデザイン事務所の中では役職レベルの DTP デザイナーが手掛けるわけなので、いやはや、Adobe 製品のオペレーターというだけでデザイナーを名乗る無能が増えたのは知ってるけど、大手の雑誌出版社で DTP デザインを手掛ける一線級の人材まで、こんな専門学校レベルのレタッチしかできないのかと呆れたものだった。肌の色を白くしたいからか死体みたいな顔色になってたり、シワやシミを修正しすぎて顔全体にブラーがかかったようになっていたり、あるいは顔の色味をいじくりすぎて背景の壁や家具や景色がありえない色味になっていたり、とにかく部分最適化することしか能が無い、典型的な素人や駆け出し君のレタッチになってしまっていたものだった。そして、雑誌の表紙には特別なコーティング紙が使われるので、インクの発色が本文の紙とは異なるから色の指定に特別な配慮が必要であることも、デザイナーなら知っているのが当然だ。

これに比べて、ウェブ・コンテンツとして画像を編集する場合は、まだ必要なスキルも考慮するべきことがらも少ないので楽と言えば楽だ。それでも、上のような編集ポリシーのかけらも感じられない、白飛びした写真や意図のよく分からない写真を使っている画像などが多い。というか白飛びしてるならしてるで修正するのが当然なのだが、なんで何も手を加えていないのか理解しかねるところがある。たぶん、こうした人々は二言目には「即時性」だの報道機関だからだの、とにかく時間がないの一言で、無能や思い込みや報道機関によくある、考えなしのプライバシー侵害や人権侵害を弁解するどころか、場合によっては正当化までする。そうして、こういう雑な仕事を生成 AI がどんどん凌駕し始めると、今度はジャーナリズムを守れだの、人の判断がどうのと、これまでさんざんジャーナリズムや判断を軽視し、それこそロボット同然のルーチン・ワークをしてきた分際で、なにか産業人としての矜持があるかのようなことを口走る。まったく、不愉快な連中だ。こういうささいな画像を眺めているだけでも、こういう連中の杜撰な仕事と傲慢さが垣間見せるように思う。いちど、日本の新聞社やテレビ局って全て倒産したらどうなのかね。そうして、再びできあがった報道機関が Abema みたいなネトウヨ放送局ばかりになったら、はじめてみんな報道や記録が大切だと気づくのではあるまいか。

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