Scribble at 2022-09-20 12:15:09 Last modified: unmodified

何日か前に「汗牛充棟」という熟語の話を書いたとき、僕もいまでは電子書籍を多く扱っていると書いた。でも、誤解のないように改めて書いておくと、僕が言っている「電子書籍」とは、簡単に言えば PDF ファイルのことだ。Amazon Kindle だの ePub ファイルだのといった、特定のモバイル再生デバイスや特殊なアプリケーションでしか読めないようなフォーマットのメディアではない。Windows や Mac を使ってさえいれば、コンピュータと名の付くデバイスを扱っている人なら誰でも、追加でデバイスを購入したり特別なアプリケーション(いまは PDF ファイルを開くのに Adobe の専用リーダーなんていらない。ブラウザの内部ビューアでも開ける)をインストールしなくても読めるファイルだ。

そもそも、なんで書籍だけの専用ソフトや専用フォーマットなんて必要なのか。そんなものは、ロジスティクスなりマーケティングを支配したいという、提供する側の都合しかあるまい。しかも、スマートフォンの電子書籍を扱うアプリケーションやサイトに至っては、はっきり言ってクズ揃いだ。使い辛いアプリケーションはもとより、電子書籍サイトの大半は、ラノベとヘイト本しかない貧弱なカテゴライズで、本を探す気が起きない。アプリケーション、サイト、どちらについても素人の仕事か、あるいはマーケティングや売れ筋のことしか眼中にない連中に手を縛られている開発者の仕事だ。

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