Scribble at 2022-09-20 12:27:43 Last modified: 2022-09-20 12:31:23
Hacker News の冒頭でもコメントに書かれているとおり、僕もなんでこれが何万人にも支持されているのか分からなかった。でも、自分でもカシオの電卓を使い始めてから40年くらい経つのに、MR とか MC なんてボタンは押したことが殆どないと気づいた。メモリに記憶したところで、記憶した数値が何であったのか、ぜんぜん分からなくなるような機能なんて要らないのだ。M+ のボタンを押しても、M+ のボタンを押したという事実しか液晶画面に表示されない。これでは、コメントにあるとおり、計算結果が予想と違っていても、直前までが間違っていたのか、それとも入力したばかりの計算が違っていたのか、それすら分からない。
数週間ほど前に、RPN の話題を出したことがあって、それをきっかけに命題論理学のテキストを書いているのだが、この逆ポーランド式の計算方法を採用した電卓でも、スタックする計算結果を液晶で何個か表示してくれるタイプはありがたいけれど、スタックしたという事実しか表示されないタイプだと非常に困る。よって、電卓とは言っても改良の余地はいまでも残っているということが分かって楽しい。