Scribble at 2021-12-27 13:26:36 Last modified: 2021-12-27 13:30:31

FORTH の解説をウェブ・ページや PDF で公開されている電子書籍などで少しずつ眺めているのだけれど、スペース文字が重要な意味をもつ notation / syntax の開発言語である割に、オンラインの表記で空白があるのかないのか、いくつ空白があるのか、まるで分らない書籍やページが多すぎる。これでは、たとえば gforth を簡単にインストールできても、ほとんど Enter キーを叩くか "bye" と入力するくらいしかなくなると思う。いきなり定義を説明してるページも多いが、定義なんてスペース文字を正確に使わないとエラーしか出てこないに決まっている。

こうしてみると、やはり良い書き手がいるかどうかも、プログラミング言語が普及するかどうかの一つの鍵になると言えるのだろう。Slideshare とか Qiita に山ほどあるプレゼンや殴り書きが百や千もあったところで、何事かを他人に向かって説得したり説明するということを真面目に厳格に考えたこともない小僧やおっさんの集団が気軽にタイプしていても、与太話でシステム開発やプログラミングの基礎を他人に伝えられるとは思えない。

そして、困ったことに以上のような実態はプログラミング言語一つだけの話に限った問題ではない。話者の数が少ない日本人よりも、話者の数が多い中国人やアメリカ人、しかし大半は少数民族や通じない方言を使ったり移民がたくさんいてまともなレベルの言葉を使えない中国人やアメリカ人の方こそ、そういう事情があるゆえに説明や説得の工夫や技巧を真剣に考えて実行しているのだ。そら、そういう厳しさのない日本では、開発言語どころか開発において基本的または重要な知識や技巧や発想や思考が普及せずに、Yahoo! 知恵袋レベルの偏見か Qiita レベルの些末なノウハウしか普及しないのだから、中国やアメリカに完膚なきまでに理論でも実装でもビジネスでも負けるのは当たり前だ。