Scribble at 2022-08-22 16:37:02 Last modified: 2022-08-22 16:39:35

添付画像

最近、営業メールの話ばかりしてるような気もするが、今日も営業メールを見ていて思うところがあった。或る印刷会社からの営業メールなのだが、商材を連呼するだけで URL すら書いてこなかったため、どのみち既製品の小売業者やブローカーだろうと思ったが、いちおう社名で検索してコーポレート・サイトらしきサイトを見てみた。大阪の深江橋にある会社だ。上にサイトの一部は画像として添付したが、会社名は武士の情けとして書かないでおこう。

コーポレート・サイトは、本当にクズみたいなデザインである。いまどき、こんなの高校生のアマチュアですら作らないようなデザインだ。もっとも、クラウド・ワーカーや素人の大半は WordPress のテンプレートをコピペするくらいが関の山だろうけど。サイド・バーに掲載されているメニューをクリックしても、中身が全く同じページ(というか、細部は違うのかもしれないが見分けのつかないページ)が何度でも現れる。社員の自己紹介や Twitter のタイムラインを埋め込んだだけの、「コーディング教育」とやらでクズみたいな教師から習った学生がコピペで作るような代物である。

せっかく商材を見てみようとアクセスしても、これでは全く中身がわからない。クリアファイルの材質が地球にやさしいのどうと言われたところで、こんな社員の好物や無関係なツイートばかりが並んでいるサイトでは、何もわからない。UX とか UI とか言う以前のレベルだ。確かに、印刷会社とは言っても、そこに所属している「デザイナー」なんて版下を扱えるだけのオペレータにすぎないという場合も多い。昔なら PageMaker というアプリケーションを操作して、入稿データを印刷用に保存しなおすだけの仕事しかしてない(できない)人々も多かったわけである。なので、印刷会社だからといっても、コーポレート・サイトのビジュアル・デザインに「いらすとや」のイラストが使われていても、僕は不思議に感じたりはしないのだが(僕は、出版社でもウェブ制作会社でもプロの編集者やデザイナーとして働いた経験があるので、なおさらだ)、このサイトは誰に情報を伝えたくて作っているのか。プロのデザイナーに、業界の事情を鑑みて〈手加減〉してもらうために公開してるサイトではなかろう。

でも、こういうことがわかるのもまた、プロのデザイナーやディレクターだったりするから、皮肉というかジレンマだとも言える。

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