Scribble at 2022-07-05 13:46:50 Last modified: 2022-07-05 13:49:12

まぁでも、会社から貸与されている業務用の iPhone SE 2nd を使ってて、もう少し iOS に慣れないといけないと思う。いきなり Android から iPhone に機種変更すると、使い勝手が相当に違うので困惑することも多いはずだからだ。実際、手元にある iPhone を現に使っていてすら、Android や Windows どころか macOS と比べてすら相当に異なる UI や操作性には、ほとほと困っている。要するに iOS を使う上での常識が身についていないからだ。

マカーが怒るといけないので、ここでは macOS と比べて言わせてもらうと、たとえば写真を撮影して、その写真データがどこのパス(ディレクトリ)に格納されてるかが、もう分からない。iOS には「ファイル」という木で鼻を括ったような名前のプログラムが入っていて、それを起動すると、僕らが神からアクセスを許されているのは「iCloud Drive」と「この iPhone 内」と「最近削除した項目」の三つである。iCloud に最初から入ってるわけがないので、当然だが「この iPhone 内」つまりローカル・ドライブしか選択肢はあるまい。でも、それをタップしても展開されるのは、パスがよくわからないフォルダだ。インストールしたアプリケーションに関連するフォルダがいくつかある。たとえば、ブラウザの Edge をインストールすると、ここに「Edge」というフォルダができる。でも、それ以外に撮影した写真は見当たらない。では、「この iPhone 内」とはどこを指すのか。ユーザのホーム・ディレクトリでもなさそうだし、どうやって撮影した写真にアクセスできるのだろう。

もちろん、iOS のユーザであれば、答えは違う。再びカメラのアプリケーションを起動するしか方法がないからだ。カメラの写真リストから選んで、コピーするなり他のリモート・サーバへ転送するなり、あるいは iDrive へコピーするしかない。ちなみに、iOS では「ファイルの移動」という操作はできない。常にコピーしかできないらしい。アホが移動させて見失うと、Apple がサポートしなくてはならなくなるからだ。常にコピーしかできず、元のファイルを残すような仕様にしておけば、間違っておかしなところへコピーしても元のファイルがあるからクレームを電話やメールで寄越す人は減り、サポートしなくて済むというわけだろう。

そんなわけで、iOS ではアプリケーションごとにアクセスできる範囲が制限されているため、ファイルを保存したりコピーするディレクトリが、そのアプリケーションからしかアクセスできないようなパスに制限されていたりする。よって、ファイル・マネージャのようなソフトウェアでルート・ディレクトリからたどっていくといった、UNIX/GNU Linux のユーザなら当然と思えるような操作はできないようにしてある。要するに、「サンドバッグ式」というやつだ。もちろん、これをわきまえて慣れてしまえば、「バカ専用」、もとい、「誰でも安心して使える」OS として、それぞれのアプリケーションでファイルを操作するという習慣が身につく。

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