Scribble at 2024-06-16 08:30:53 Last modified: 2024-06-16 10:17:09

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SDXLの上位互換?SD3が無料公開されたので試してみた【ComfyUI】

それナッツ氏の Sorenuts というサイトで、Stability AI がリリースした最新のモデルである Stable Diffusion 3 Medium が紹介されている。相変わらず丁寧な解説であり、信頼性が非常に高い。というか、他のブログやメディアの紹介記事を見ればすぐに分かると思うが、Stable Diffusion を取り上げている大半のブログやメディアは、実際に出力してみたという画像を1枚すら掲載していない。なので、そういうサイトはビデオ・カードやハイスペックなパソコンのアフィリエイト狙いで運営されている「コタツ記事サイト」と断定していいだろうと思う。たぶん、生成 AI なんて自分では使ってもいない連中だろうと思う。だって、ただの紹介だけならテキストを出力する生成 AI でそもそも記事が書けるわけだし。

ということで、上記のように記事の筆者が実際に生成 AI を使っていることが分かるサイトを信頼するのが、たとえ読む側に生成 AI を試す環境がないとしても、知識や経験としてもまともなものを身につけられる良い習慣だと思う。それナッツ氏の記事だと、バイナリ・ファイルをダウンロードする際に、Huggingface.co では個人情報でユーザ登録する必要があるなんてことまでちゃんと書いてある(ちなみに、ステップが二つになっていて、一つめが Huggingface へのユーザ登録、そして二つめが Stability AI に対する利用許諾の同意に使われる。こういうことも、実際に 10GB のバイナリ・ファイルを落とす手順を踏んでるから書けるのだ)。これも、分散モデルを入手しようとして、実際に自分で手順を追っていからこそ分かることで、コタツ記事を書いている人間には決して分からないことだ。

それから、実はこの傾向は海外のブログなどでも言える。どうしても clickbait などでクリックしてしまい、検索結果の上位に上がってくるため、再び騙されてクリックしてしまう人がいるわけだが(もうクリック回数なんてランキングの指標としては除外したほうがいいと思う)、英語のサイトでも "definitive guide" なんていうフレーズを使っているサイトに限って、殆ど具体的なプロンプトもなければ解説も未熟な、はっきり言ってカスみたいなページだったりする。

https://www.airbrush.ai/the-definitive-guide-to-the-best-stable-diffusion-prompts/

これなんか典型だ。プロンプトを文章として記述するなんていうスタイルは既に原始人の風習なのだが、日付をわざと隠しているサイトは古い情報であることをさとられないようにしている(これと比較して、情報が古くなった記事を下げている Sorenuts のライフ・サイクル管理は、リソースの消失という点ではアーカイブ主義者から批判があるかもしれないが、一つの見識だと思う)。しかも、文章の中でどこがプロンプトの実例なのか、視覚的に分かりづらい。引用符で囲んでいるだけにすぎず、しかも実例は非常に少なくて、そのプロンプトを採用している根拠もただの思いこみだ。たぶん、学歴コンプレックスとかで学者の論文みたいに書きたかったんだなという、大人の対応が必要な類の人物なのかもしれない。

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