Scribble at 2024-07-03 10:50:37 Last modified: unmodified
本日は出社している。会社にやってくると、先に来ていた社員から、ノート・パソコンに使う電源アダプタのコードが破損していて断線しそうだと相談された。見ると、中の銅線がむき出しになっていて危ない。機種としては Inspiron 3000 (P83G) という古いものだが、スペックはそれなりに事務作業くらいなら問題ない。ということで、交換できそうな電源アダプタが社内にないか探してみた。
しかし、ノート・パソコンの電源アダプタは、どういうわけか幾つも社内に余っているのだが、どれも形状が合わない。これは昔から(それこそ前世紀に富士通のノート・パソコンで当サイトの前身にあたる "InterfaceWorkshop" という Windows GUI シェルのサイトを運営していた頃から)不愉快なことだったのだが、この電源アダプタというものには性能としての業界標準のようなものはあるようだが、コネクタの形状に何の基準もないらしく、パソコン・メーカーどころか機種ごとにすらコネクタの形状が異なるため、同じ会社のノート・パソコンどうしですら電源アダプタを共有できない。したがって、電源アダプタというのは原則として、接続いるそのノート・パソコンにしか使えない「一点もの」のような扱いになっていて、全く同じ機種を何台も使っていないと他の機種で使い回すということができないようになっている。たぶん、これはわざと「なっている」のだ。
確かに、ハードウェアとしての安全な運用を考えたら理由はわかる。何だかんだ言ってもパソコンは電気を使う精密機械であるから、電気に関わるスペックをバカにしていると根本的な動作不良や内部システムの破壊という致命的な事故につながる。とりわけ、他社の製造した電源アダプタが簡単に流用できてしまうと、お互いに事故が起きないようスペックを突き合わせたり業界標準を決める必要があって、単純に製造元としては「面倒臭い」話になるだろう。なので、事情はわからなくもないが、消費者としては非常に不愉快なことでもある。電源くらい国際的な規格を作ってもいいではないか。どのみち、上の写真でおわかりだと思うが、大半の電源アダプタは Sony のパソコンだろうと DELL のパソコンだろうと中国製である。
ということで、社内には代わりに使える(もちろん同機種用の)アダプタがなかったので、購入する他にない。となると当然だが、古い機種のアクセサリーは DELL では扱っていないため(DELL としてはパソコンごと買い替えてほしいからだろう)、アマゾンで中古もしくは模造品を買うしかない。ただ、弊社の Amazon Business のアカウントは長らくつかっていないせいで請求書払いができなくなっていて、クレジット・カードを登録しなくてはならなくなっている。年に1度も利用しないのだから、こんなものに会社のカード情報を登録するのはよくない。ということで、僕のプライベートな Amazon のアカウントで購入し、後で経費精算してもらうよう稟議書を出した。もちろん、僕は部長として決裁権もあるから、こういう稟議がそれ以降の承認フローで決裁する人に拒否されるということはまずないので、もう先に注文してある。
それにしても、上の写真でわかるように、この電源アダプタというものは記載事項が複雑というか乱雑というか、どれが型番なのかぜんぜんわからない。なので、こういうものを検索して買い替えるには、「**というノート・パソコンで使うアクセサリー」という条件でしか探しようがないため、そもそも見つからなかったり、見つけた商品の情報が不足していて本当に使えるのかどうか判断しようがないという場合もある。