Scribble at 2024-02-29 09:54:27 Last modified: 2024-03-01 07:32:30

親子でもぜんぜん似てないところがあるもので、たとえば僕の父親は耳かきが大の苦手だ。自分ではやらないし、母親に耳かきしてもらっていた頃も、「痛い、痛い!」と怖がっていたものだった(実際には掻いているだけなので、痛いわけではない)。

もちろん、耳鼻科に心得があるならご承知のとおり、耳の掃除はしてもしなくてもいい。なので、父親は少なくとも母親が亡くなった6年前から耳垢の掃除はしていない筈だが、さほどそのせいで耳が遠くなったという様子もない。耳垢なんて、皮膚や粘膜に異常がない限りは勝手に耳から出てくるようになっているからだ。僕も、これまでの生涯に一度だけ、耳垢が耳からこぼれ落ちる様子を耳で感じたことがある。確か電車に乗っていて、揺れながら耳から何か出てきたなぁと感じたのが耳垢だった。殆ど客のいない列車だったので(第一パンの伊丹空港工場に勤めていた頃で、阪急電車の始発で大阪方面に戻っていた)、誰かに見られるということはなかったが、なるほど他人に見られると驚かれるだろうから、身だしなみとして自分で定期的に掻いている人は多いのだろう。あるいは、確か堂島にも近鉄堂島ビルの地下に、おねーさんに耳かきしてもらう自称エステ・サロンのようなものがあったはずだ(どういうサービスなのかは知らないが、もし膝枕だったら、どう考えても実質的に風俗だろう)。

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