Scribble at 2024-02-28 23:15:08 Last modified: 2024-03-01 07:36:47
当サイトでも御紹介している、妙な語感の言葉遣いは、あいかわらずマスコミや国家官僚に愛好者がいるらしく、用例が減る気配はなさそうだ。そして、ここ最近の新しい傾向としては、この名詞化した動詞連用形の独立的用法を使ったフレーズを、ひとまとめの名詞として印象付けるために、わざとカタカナで表記する人がいる。
さきほども『マイナビニュース』を眺めているときに気付いたのだが、「ヨミトキ」なんていう気色悪い日本語を使う人物がいるらしい。こういう妙なカタカナの使い方って、半世紀ほど前は左翼の物書きが多用していたんだけど(「ワレワレはなぜかゼイキンを払うコトになっている」なんて言い方だ。日本語の乱れを嘆く老人は、こういう人々がいたことを反省してから若者に意見を言うべきだ)、昨今では三流のコピーライターとか、インチキなアート・ディレクターとかによくいるんだけど(職場での下の名前をわざとカタカナにする、キモいデザイナーとかいるじゃん)、名詞としてひとまとめに固定して使うというのは、簡単に言えば流行させたいというスケベ根性の現れだ。よく博報堂系の人たちが口にする「仕掛け」というやつである。