Scribble at 2023-05-10 20:57:07 Last modified: 2023-05-10 21:03:27
インターネット接続の回線速度を計測してもらっていた OOKLA という企業のサイトだ。以前は堺市に計測先のサーバがあったのだけれど、計測先は増えたり減ったりしていて、もう大阪には計測先がなくなってしまった。いまだと、もっとも近いのは IPA CyberLab 400G (Tokyo) であり、もちろんここでも問題はない。うちで利用している NURO については、サービス開設当初と比べて遅くなったという批判が増えているらしく、わざわざ工事までして J:COM から NURO に切り替えた身としては不安を覚えるわけだが、いまのところ家庭内でギガビットの回線を張っている状況で計測した限りでは、上りも下りも 900Mbps 前後は出ているので、仕事だろうと動画の鑑賞だろうとゲームだろうと Zoom だろうと問題はない。
ちなみに、OOKLA のスピード・テストはレイテンシの値も出るし、レイテンシについて色々とエンジニアが解説しているページもあるけれど、レイテンシは結果としてどれくらいの時間がかかったかという意味しかない値であるから、経路上のどこに問題があるかを調べるための手掛かりとしては殆ど無益と言って良い。こんなことは、ネットワーク・エンジニアを自称するなら最低でも traceroute を使った上で解説するのが当たり前である。説明する相手が素人だからといって「レイテンシだけでは分からない」などと open question のまま放置しても解説にはなっていないだろう。
さて、上記は OOKLA のサイトに掲載されている国別のパフォーマンス・ランキングだ。チリやデンマークといった国が上位に来ているわけだが、こんなのはどうだっていいランキングだと言える。なぜなら、このようなスピード計測は、根本的に回線に問題があるユーザは利用しないからだ。一定以上の速度が出ていて、それでも契約した際に期待したほどのパフォーマンスが出ていないからこそ、不安に感じて利用するのである。よって、最初から 1Gbps のサービスで 10Mbps しか速度が出ていないなんて人は、スピード計測のサービスなんて利用するまでもなく ISP の営業に苦情電話をかけるだけだろう。