Scribble at 2023-12-15 11:01:49 Last modified: unmodified

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AI-Powered Productivity.

Microsoft Loops を少し使っていたのだけれど、どうも使い勝手がしっくりこない。SharePoint をベースに開発されたのか、かなり SharePoint と似通った UI で、要するにビジネス版の契約をしていないユーザのために提供されているホーム・ユースの SharePoint ではないかという気がする。そして、その SharePoint は神戸にある某巨大日用品メーカーの案件でもインハウスの巨大イベント(それこそ世界中の支社とコラボレーションする)で SharePoint を使ったことがあるのだけれど、とにかく使いづらかった。未熟なサイト制作ソフトのような、そして未熟な Microsoft Project のような、ともかく中途半端な印象だった。Loops も、そういう印象だけが残ってしまい、もう殆ど使っていない。

そもそも、僕は outline processor を求めているので、要求自体が違うのである。アウトライン・プロセッサというのは、もう40年くらい前に『現代思想』という雑誌で(確か)奥井という英文学の研究者が thoughtline というソフトウェアを紹介していた記事を読んで知ったのだが、その当時も簡単な AI を搭載したコンピュータ上で文章の構成を考えるための補助という位置づけだったツールである。そして、ご承知のとおり現今の AI は当時の AI とは比べ物にならない性能を達成しているため、あとはどう活用するかという問題しかないと言えるほどだ。よって、続々と出てくるサービスの大半は ChatGPT の API を使ったフロント・エンドに過ぎなかったりする。

そういう中で、起業してから6年ほどが経過する Taskade は、アウトライン・プロセッサとして使えそうな印象を受けた。レビューの記事を読むと Trello や Monday といったサービスが競合にされているけれど、僕はちょっと同意できない。Taskade は、確かにプロジェクト管理やコラボレーションといった目的に使えるサービスだと思うが、それだけではなく単独で使うアウトライン・プロセッサとしても良くできていると思う。レビューではガント・チャートがないといった点が cons の一つに挙げられているけれど、僕は Microsoft Project のような進捗管理の機能を期待していないので、寧ろアウトライン・プロセッサとして必要なマインド・マップのような機能を Taskade がサポートしている方に大きな魅力を感じる。

それから、こういうツールを評価する場合に考慮したいのが、事業継続性だろう。使い初めて数ヶ月しか経たないのに資金不足で倒産されては困る。そして、そういう可能性も考慮して選択できるのは、はっきり言って大企業なのだから、どれくらいの有名な企業が採用しているかも着眼点にしてよい。こういう場合にも、権威主義を適用して構わないわけである。

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