Scribble at 2022-05-28 15:04:04 Last modified: 2022-05-29 22:44:54

同小では、名字にさん付けするよう求めており、この取り組みは今年で6年目。内野雅晶校長(60)は「小さいうちから相手を尊重するという素地を育めば、人を攻撃するような行動は取らないはずだ」と話す。

「あだ名」「呼び捨て」は禁止、小学校で「さん付け」指導が広がる

教育の現場だけでなく教育学などという欠陥学問の由来や現状についても言えることだけど、何の根拠もなく個人の思い込みだけで他人の子供に特定の道徳や思想を教え込んでるという自覚が完全に欠落してるんだよな。恐ろしい。もちろんガキにも人権はあるが、しかし他方で法律によって保護されており、しかも人殺しですら刑罰が緩和されるような人間に、大人と同等の扱いをしていいわけがない。人として尊重するのは当たり前だが、大人と同じ扱いをして「さん」などとガキを呼ぶのが相応しいかどうかは別だろう。上記に出てくる校長はロッテンマイヤーさんとかが出てくるアニメの見過ぎなんじゃないの? 年齢に関係なくアニメを観ていても構わないが、しょーもない貴族趣味の妄想としか言いようがないな。

他方で、学校教員の待遇は悪化の一途をたどっていて、離職率が上がっている。それに、現状でも恐らく大学を出た底辺レベルの学生がなるような職業となりつつあるのだろう。よって、学識もなければ、上記のような金八先生のドラマの観過ぎかと思うような錯覚を「教育」だと思い込む馬鹿が、すでに校長になってしまうほど教育者の質が低下して相当な年月が経過していると考えられる。もう悪循環がとっくの昔に何周も世代を継いできているらしい。

この様子では、今後も格差が大きくなってくると、アメリカのようにホーム・スクーリングを望む親が増えるかもしれないな。もちろん、現状では義務教育を親が拒んだら教育基本法違反だが、馬鹿に子供を教育されるリスクを考えたら、それなりの成金だったら罰金ていどは屁でもないと思うだろう。実際、調べてみるとホーム・スクーリングを紹介しつつ、まことしやかに「子供の多様な学び」などと違法行為を助長している教育系のメディアも数多くあるようだ。

一般論として言えば、「多様性」というスローガンで得をするのは、多様な選択肢をどれでも選べるようになる金持ちだけなんだよね。ホーム・スクーリングなんてやれるのは、日本の大学検定試験だとかアメリカの GPA を受けさせて大学に入るまで自分の収入から家庭教師の費用を(大学の受験資格を得るのに必要な全ての科目について)捻出できる家庭だけなんだから、夫婦の合計で年収1,000万円ていどの世帯で選択するような教育方針ではないだろう。

僕は、そういう選択肢が増えても別に構わないとは思う。「虐め」と呼ばれる犯罪をそそのかしたり、学校に麻薬や売春斡旋の話を持ち込むのは、得てして高額所得者や国家官僚のガキだったりするからだ。そういう連中を逆に「自由」の名のもとに社会から隔離してしまう方が世の中のためだったりするかもしれない。社会学者の宮台真司氏という人物は、しばしば子供の頃にヤクザの息子と付き合いがあったなどという自意識プレイを語って、「わいの後ろには山口組がおるんや」などと凄むチンピラみたいなことを書いて虚勢を張っていたが、ああした知的にも肉体としても軟弱な夜郎自大には、何十年と社会学に携わっていようと、お前たちのように中途半端な成金の秀才小僧には「首都大学教授」といった入れ物を用意して隔離する方が、社会にとっていいことなのだという現実を理解する知恵すら社会学者として身につかないわけである。

しかし、日本がアメリカと違って〈不公平〉なのは、そういう実質的な階級とか格差に応じて選べることがあるという意味においてではない。そういう意味で不公平であっても、それは有利な立場にある人間に何かを任せるという社会としてのコミットメントなのであり、或るていどは仕方のない選択だろうと思う。学者というものを、どういう研究をしていようと許容している事実が、まさにそういうコミットメントの典型だろう。しかし、日本が別の点で(つまり悪い意味で)不公平なのは、成果を出せなかったり失敗した者を正当に評価して、きちんと排除できないことにある。こんなことを言うとリバタリアンと何が違うのかと笑われるかもしれないが、リバタリアンなら無制限に失敗しようと金があるうちは何事であれ挑戦させるだろう。でも、僕は違う。プロジェクトに失敗した人間は降格させるべきだし、事業に失敗した経営者は起業を再び試みる際に一定の制限を受けるべきだし、3年を超えて論文を1本もアクセプトされない学者は大学から解雇するべきだ。それが(そもそも何でも選べるという有利な立場にある者にとっての)自由な選択と責任の取り方というものであろう。

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