Scribble at 2024-12-26 09:50:38 Last modified: 2024-12-27 20:36:41
A self-hostable bookmark-everything app with a touch of AI for the data hoarders out there.
ブックマーク・マネージャは少しのあいだ使っていた時期があったけれど、Firefox のアドオンである Scrapbook を使うようになってから全く使わなくなった。理由は簡単で、ブックマークを残しているだけではリンク先のコンテンツが消失するのを防げないからだ。僕にとっては、ただ単に或るコンテンツなりリソースが一定のタイトルなり URL なりをもつデータとしてあるという書誌的な情報だけではなくて、もちろんリンク先へ辿り着いて読んだり利用するコンテンツも必ず一式として必要だ。リンク先の情報を管理するだけでは、いわば画竜点睛を欠いているとしか思えないのである。
オンライン・サービスって、こうやって格好良くて美しい見栄えの UI を示されると、何か素晴らしいものであるかのような錯覚を起こしやすいんだよね。仕事の場でも、使えもしないサービスを美麗なダッシュボードのデザインとか美しいグラフとかシンプルなチャット画面なんていうだけの理由だけで利用料金の稟議を出してきて、あれやこれやと試しては売上も延ばさずに給料をもらっていく気楽なサラリーマンというのがいるわけだけど、やっぱりネット・ベンチャーに務めている人間なら、広告代理店のカモや生成 AI イラストの未熟なファンじゃあるまいし、見かけに騙されるのは勘弁してほしいって思う。
あと、このシステムを開発したり動かすための依存関係を確認すると、どう考えてもメジャーとは思えないようなツールをたくさん使っていて、メンテナンスの継続性に大きな疑問がある。オープン・ソースのプロジェクトとしてリリースされているツールを、仕事だろうとプライベートだろうと利用する場合に気をつけるべき要点の一つは、やはりどれくらい使い続けられるかだ。もちろん、必要なら僕ら自身が自分で手を加えられるようなものが最も望ましいわけだが、どうしても他の人々による成果を利用しないと生産性にも利用し続けるコストにも重大な支障が生じる。すると、そういう成果の多くは、できるだけ少なくて、しかも継続性の高いものである方がいいわけである。すると、たとえば Perl だけで書かれているツールがなら、Perl の処理系さえ開発が継続していればいいわけだよ。OS つまりは特定の Linux や UNIX のディストリビューションが開発されなくなっても、別のプラットフォームへの移植は行われると期待できる。ところが、必要な機能が提供されているというだけの理由で、出来たばかりのツールとか、いかにも個人が好きで作っただけのツールとかに依存してしまうと、はっきり言ってものの数年や数ヶ月でツールが放置されてしまうことになる。開発やメンテナンスを、そういう依存関係まで含めて引き受けるつもりがないなら、そういうツールを率先して使うのはリスキーであることを分かっていないと、目先の便利さだけでツールを選んではいけないわけである。個人が手掛けているとしても、5年以上はプロジェクトとして継続しているツールを選ぶべきだろう。
[追記:2024-12-27] そういや、コンテンツも含めたブックマークとしてドキュメント管理というアイデアで、いまでもキヤノンの DocuWorks なんていう高額なシステムも販売されているようだし、オンラインではインチキな三流スタートアップ経営者が大好きで宣伝していた、あの懐かしき Evernote なんてものがあったけど、あれを使ったからこそ何かを発明できたとか、会社を上場させられたとか、博士論文を書けたとか、そういう人って、この宇宙に存在するの? いないだろ。その程度なんだよ。たいていの凡人や無能が持て囃すだけのオンライン・サービスの効用なんてものは。会社で気軽に新しいサービスに飛びついたら売上が上がるかのような錯覚に陥る無能な社員とかにも言えるけど、便利だの生産性だのという、何の根拠もない期待だけで物事を変えたり新しい道具や手順を導入するのは、経営陣として言わせてもらうけど、テメーの金で業務時間外にやって結果を出してからにしろよって思う。ブラック? 冗談言うな。会社の金で実験していいのは、コミットメントに責任が取れるわれわれ役職者か、実験するために採用された、最低でも東大の博士号を持ってるような連中だけだ。