Scribble at 2022-04-09 23:22:46 Last modified: 2022-04-09 23:30:54
投票があった当日は、なぜか投票した国の一覧を報道されてなくて困ったが(報道の画面を読み取って自主的にリストにしていた人物もいたのだが、それはソースとは言えない)、その後の新聞サイトを見ても投票結果を正確に報道しているところがない。一部の国だけを列挙して、あとは「~など」と書いている。日経新聞や毎日新聞のように、ほぼすべての記事が paywall になっているサイトだと、ひょっとしてすべての国が列挙されているのかもしれないが、それを確認するだけのために購読なんてしていられない。もちろん報道内容や品質に見合うだけのお金は払うつもりがある。だからこそ The New York Times のような日本嫌いのメディアすら金を払って購読しているわけだが、ここの記事を読みたいがためにいちいち購読なんてしていたら昼ご飯すら食べられなくなってしまう。そういうわけで「投票結果を正確にすべて列挙している日本の報道機関は存在しない」と言われて困るなら、違うと証明するのは自分たちであることを弁えたほうがいいだろう。
というか、もちろん海外のメディアも見ているのだけれど、そもそも UN Human Rights Council 自体が投票結果をサイトで全く公表していない。いや、それどころか UN Human Rights Council のサイトに掲載されてる告知の記事なんて、最新でも "Human Rights Council concludes forty-ninth regular session after adopting 35 resolutions 01 April 2022" とか10日近く前の話題だったりするので、サイトの運営に専任者がいないか無能しかいないのだろう。また、Visual Capitalist というサイトがリストを掲載しているのだが、ページネーションしてるので192ヵ国の投票結果は数か国ずつしか見られない。国旗を並べてインフォグラフィックスも掲載しているが、たいていの人は国旗だけで国なんてわかるものか。こういう独りよがりの〈お絵描き〉が報道になっているというデザイナーの思い込みは、やはり大学で少しはジャーナリズムとか心理学とかを勉強させない限りは、もうウェブ制作業界の「陋習」を言っていいものとなるだろう。まぁ、ウェブ制作の業界があと何年続くかは知らんがね。
それにしても、海外ですらきちんとリストを掲示しているサイトがないのは意外だ。報道の映像に表示されたリストしかソースがないため、機関が正式に発表しない限りは報道できないとでもいう記者クラブ的にふざけたルールでもあるんだろうか。あるいは、関心がないかのどちらかだ。