Scribble at 2020-04-22 12:29:08 Last modified: 2020-04-22 12:31:05

対数のうまい説明というのは、なかなか参考書でも数学の通俗本でも見かけない。思うのだが、対数を「指数の逆」とだけ説明しても、なかなか理解され辛いのではないか。少なくとも僕はそうだった。「Y の何乗が A であるか」などと言われても、ピンと来ない。しかし、これは工夫できる。僕が高校時代に自分で(少なくとも自分にとって)分かりやすく書き直したときは、常用対数を使って、要するに目当ての数の桁数のことだと説明したわけである。10を底にした常用対数では、100が10の2乗であるから、これはつまり《ゼロが幾つあるのか》というオーダーの話をしているのに等しい。すると、ここからたちどころに《ゼロを足していく》ということが指数法則での累乗に相当し、よく言われるように足し算と掛け算を入れ替えるといった話につながる。

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