Scribble at 2023-06-09 12:06:36 Last modified: 2023-06-10 00:07:22

いわゆる「大人の復習」として高校と大学の教科書やテキストや参考書を読み比べる機会があって、しかも復習にしては過剰な分量を読んでいる(数学だと「赤チャート」や「大学への数学」や「NEW ACTION LEGEND」や「本質の研究」や「Focus Gold」など相当な数の参考書に目を通している)ので、高校数学と大学の教養課程の数学とに認められる違いだとかギャップも色々と分かってくる。

もちろん他の分野にも目を通しているのだが、高校の理科系だけで考えると、物理と化学は選択する生徒も多くて単純な暗記科目ではないため、いわゆる定番とされるような参考書が幾つかあって、勉強するにしても手堅い選択肢というものがある。しかし、生物と地学には定番の参考書というものが昔からない。これは僕らが現役の高校生だった40年くらい前にも言えたことであり、多くの同級生は自分が通っている予備校のテキストを参考書としていたように思う。

実際に大学のテキストなどを読むと、かなり雑な感想になるのだが、高校の物理を学べば大学の地学や天文に向かう素養が身につくし、高校の化学を学べば大学の生物や医学に向かう素養が身につくと言ってもいい。つまり、高校の生物や地学を勉強しないまま大学へ進んでも、物理と化学さえやっていれば大学の天文学や気象学や生物学のテキストに向かえるのである。したがって、高校の自然系を復習してから大学の自然系の学科を学びたいというなら、はっきり言って物理と化学だけやればいいと思う。高校の生物や地学は不要であり、大学レベルの素養を身に着けることが目的なのであれば、物理と化学をやったうえでいきなり大学の生物や医学や地球科学や天文のテキストを開いても問題ないと思う。

そして、どういう学び方を意図していようと、自然科学の大半と社会科学のテクニカルな分野を学ぶことが目標であれば、やはり高校の数学はやらないとどうにもならなくなる。書いてあることが分からなくなるだろうし、議論や考察の進め方が(数学の証明とは違うにしても)どうしてそうなるのか理解できないと思う。

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