Scribble at 2023-04-20 00:34:28 Last modified: 2023-04-20 00:38:31

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Feedly が企業向けにストライキを起こしそうな従業員の動向をレポートするようなサービスを提供するかのような宣伝をしていたという理由で、情報セキュリティの研究者が Twitter で Feedly の経営陣に向けて質問したやりとりが話題となっていた。僕は長年に渡って使わせてもらってきたため、或る程度の敬意を表しておきたいが、やはりそろそろ利用をやめようと思う。

理由は明白だ。僕はベータ版の頃から使っていた、いわゆる「アーリー・アダプタ」なので、無料プランのユーザではあるが1,000件までのフィードを購読できていた(正式リリース後の新規ユーザは、無料プランだたお100件しかフィードを購読できない)。でも、やはり1,000件でも足りないのでアップグレードは何度か検討したのだけれど、2,500件に購読の制限が増える Pro+ が月額で $12 であり、しかも課金が年額しかないため、いちどに $144 = 19,440円($1 = 135円として)という高額な支払いが必要となる。これはいかにもしんどい。月額でも1,620円となるが、申し訳ないが RSS リーダにそこまでの価値は感じない。月額で1,500円以上を出すなら、最低でも購読できるフィードは無制限にしてもらいたいところだ。そのかわり、取得したフィードのデータは定期的に削除してもらってもいい。

これに加えて、冒頭で述べたような懸念もある。ということで、Mozilla Thunderbird のフィード購読機能を代わりに試している。メール・ソフトで RSS フィードを購読するというのは、もちろん違和感はある。それに、僕は Thunderbird というソフト自体、あまりいい印象を持っていない。プロファイルが伝統芸能のように定期的にぶっ壊れるように思えるし、メールのヘッダーで件名だけ Unicode を矯正するというクズ仕様を何の根拠もなく維持する態度は、ウェブ・アプリケーションのプロの技術者として理解不能である。しかし、調べてみると RSS リーダとしてまともに開発が継続しているものは多くない。ブログのブームが過ぎ去って、ブログでなくとも多くのウェブサイトではフィードの配信に消極的となっていて、いま RSS が普及しているのは、逆に何も考えていないサイトが WordPress のようにディフォールトでフィードを配信する CMS を使っているからにすぎないのである。

上記の画像は、Feedly から OPML ファイルをエクスポートして、Thunderbird でインポートした結果だ。ここからカテゴリーごとにフィードのデータを取得しなおす。オンラインで取得できる限り、全てのフィード・データを取得するため、古いフィードのデータを RSS ファイルに持ち続けているサイトもあるから、数万のフィード・データが集まる。これをローカルにメールのように保存するのだ。やはりフィードのデータをメールを読むように表示されると、Feedly の UI に慣れているため、かなり違和感がある。でも、これは慣れの問題でもあるし、他にも使えそうな代替ソフトを物色してみよう。ちなみに、Feedly のようにブラウザ・ベースでは使えないわけだが、10年以上の利用実態から言えば、他の場所で Feedly を眺める機会や必要性なんて、僕の生活や仕事に関してはほぼゼロだ。もちろんフィードのデータを共有することはできる(フィードのデータを保存するフォルダを Google Drive フォルダ内に設定すればいい)。でも、敢えてそこまでやる必要は感じない。

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