Scribble at 2022-12-21 11:56:16 Last modified: 2022-12-21 11:57:16

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DuckDuckGo で「船場センタービル」と検索してみても、当サイトで公開している四つの記事はもちろん、落書きで船場センタービルについて書いているページも全くヒットしない。

もちろん私怨みたいなセコい理由じゃないのだけれど、どうも DuckDuckGo のインデックスは Google や Bing に比べて貧弱という印象が昔からあって、使い始めた5年くらい前だと日本語のページなんてロクに検索できなかったんだよね。最近は少しずつ検索結果が集まってきてるようだけど、やはりそれでも3年くらい前までしか遡れないという様子だ。これでは Google とのデータ量の圧倒的な差を埋めることはできない。

商業ビルなのだから、ビルとしての建築や土木技術や意匠などに関心がないというのは分かるが、なにもビルについて調べる人は買い物客やバイヤーだけではないだろう。実際、僕のところへ神戸大の後輩が資料について問い合わせてきた事実もあったように、建物として関心を持つ人がいてもいい筈だが、どうもそういう様子がない。僕が記事の中で取り上げている不動産関連や建築関連のブログ記事すら、もうヒットしなくなっている(DuckDuckGo や Google では、ヒットしたページを最後まで全て見たにも関わらずだ)。検索結果から消えていくのだ。これでは資料的な価値など関係なく、新しいリソースしかインデックスされないということだから、殆ど過去についての調べものにインターネットの検索エンジンなんて使えないという話になる。

なので、これは DuckDuckGo だけに限ったことではなく、そろそろオンラインで物を調べる、とりわけ「正しく」調べることが原理的に不可能になりつつあるということを意味している。もちろん、最初から全てのリソースなんてオンラインでは公開されていないのだから、もともと調べ物はウェブだけで十分なわけではないのだが、一時期は過去も現在もデータがデジタル化されてアーカイブされてゆくという期待もあった。でも、過去のインデックスが消えたり検索結果で表示されなくなるなら、そんなものはアーカイブでも記録でもない。最新の商品しか見せないというなら、それはミナミでキャバ嬢の案内所へ行くようなものでしかあるまい(僕はそんなもん行ったことはないが)。

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