Scribble at 2022-06-05 13:09:58 Last modified: 2022-06-05 14:28:26

近畿大が、受験生向け大学案内で「美女図鑑」「美男図鑑」のタイトルを付けて学生を紹介し、SNSなどで論議を呼んでいる。「品性を疑う」「ルッキズム(容姿の美醜で人を評価すること)ではないか」など否定的な声が上がる一方で、問題視することに疑問を投げかける意見も。「多様な学生がいる近大の魅力を伝えたい」とする大学の企画意図が、思わぬ方向へと広がっている。

出会い系サイトみたい、過剰反応では…近大の人気企画「美女・美男図鑑」に論議

まず最初に事実として、このような企画ページは2015年から7年ほど続いている。今年の大学案内で始めたところ批判されたというわけではなく、今回の「騒動」は、わざわざ SNS で騒ぎ出した人の投稿がきっかけとなっているのだ。したがって、PC やフェミニズムといった脈絡で話題になっているとは言え、これはどうも Twitter で偶然に拡散した一時的な噴き上がりに過ぎないという気がする。なので、「経済アナリストの森永卓郎・独協大教授は『ルッキズムにあたるとは思えない。美女美男として取り上げられたことで、学生の待遇に格差が生じるわけではない。過剰反応では』と指摘する」という意見もあろう。

簡単に言ってしまえば、周りでどう騒いでいようと、しょせん現代の高等教育機関の運営はビジネスでもあるからして、事務方の大目標は学生の数すなわち収益を確保することにある。ルッキズムだろうとミナミにある「無料案内所」でキャバ嬢の写真を並べたカタログだろうと、それに惹かれる人がいる限り、犯罪でもなければサラリーマンなんてなんでもやるのだ(いや、会社内部の事情や保身のためなら犯罪でもやる人だって多いのはご承知のとおりだ)。いわば「西の日大」でもある近大において、この程度は事務方からすれば子供の遊びみたいなものだろう。

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