Scribble at 2024-07-27 14:58:42 Last modified: 2024-07-27 15:03:59
もうすっかり我が家では多くの品物をアマゾンで購入して配送してもらっている。なんだかんだと文句はあっても、生活物資や日用品の重要な供給元であることに変わりはなく、これを一概に否定しても建設的な議論にはなるまいと思う。
たとえば、僕はコクヨのルーズ・リーフを愛用している。勉強しているテーマによって使い分けていて、いま手元にはA5版とA4版とを合わせて10冊ある。そして、何か新しく学ぶべきテーマを決めて、追加でルーズ・リーフのバインダーとノートを購入しようとするなら、今のところ僕が選択できるのは二つくらいに限られる。
一つは、もちろんアマゾンで注文することだ。「お急ぎ便」ではなくとも三日以内には到着するが、たいていは翌日に届く。そしてもう一つが、実店舗で購入することである。これは、僕が足を運んできた何箇所かの店舗から、最も近い店、あるいは会社の帰りに立ち寄れる店で買うことになる。堂島アヴァンザの「デルタ」だとか、時間があるときは散歩がてらに肥後橋の「アンエイ」に行くこともあるし、天満橋の京阪シティモールに入っている「多磨屋」でも買うことがあるし、あるいは阿倍野のキューズモールに入っている東急ハンズで買ったり、谷町筋の「フクヤ」という店で買うこともある。グランフロントの「伊東屋」にも行く。自分で足を運ぶなら、こうして選択肢はたくさんあるし、それぞれの店舗で品揃えは違っていて面白いし、実はアマゾンで(たとえ送料無料で)買うよりも安い場合だってあるのだ。
ただ、それらの店舗で買うのは時間があるときだったり、会社からの帰宅途中の話であって、自分からわざわざそれらの店舗へ自宅から足を運ぶかと言えば、それはない。文具店へ行くだけの理由で外出するなんてことはない。なぜなら、それらはどこであれ遠いからだ。困ったことに、この大阪環状線の内側の区域というのは、一部の繁華街を除くと文具店や書店が極端に少ない。それらは、かつてはアマゾンのせいだと言われていたのだけれど、僕にはそうは思えない。なぜなら、アマゾンができるよりも前から、天王寺区や東区(いまで言う中央区)や城東区や浪速区なんて、本屋や文房具店が殆どなかったからだ。減っているのではなく、もともとないのである。なので、アマゾンを使わざるをえないのであって、そういう状況で暮らしている身とすればアマゾンのサービスは歓迎すべきことでしかない。
また、実店舗が「減っている」としても、それはアマゾンのせいだけとは言えない。本を読む人が電子書籍を選択するなら書店は不要だし、仕事でパソコンしか使わない人にとって万年筆や原稿用紙など単なる嗜好品でしかあるまい。