Scribble at 2024-11-16 23:45:24 Last modified: 2024-11-18 19:55:52
さきほど父のいる実家で日本と台湾の野球を眺めていると、テレビ・コマーシャルとして HUGAN だか HUGUN だか、ピンイン(中国語のローマ字表記)みたいな胡散臭いサービスが執拗に流れていた。もちろん、世界中でも珍しいくらい転職・人材派遣といったブローカーあるいは人足屋どもがカタギの仕事であるかのように大手を振って歩いている奇妙な国であるから仕方のないことだが、それにしてもこのサービスには特別な違和感を抱いた。
それは、このサービスが入社して5年も経たないような小僧をターゲットにしており、「キャリア・チェンジ」などと言っているからだ。でも、ごく普通のサラリーマンの感覚として言うと、たかだか5年やそこらの若造に「キャリア」なんてものはない。それはたいていの四年制大学の卒業生に、四年間を大学で過ごしたとしても学術研究者の資格がないのと同じことである(それどころか、大半の学卒には修士課程に進学するだけの学識すら身についていない)。卒論を書いて四年制大学を卒業したというだけの人物に、他の大学の修士課程へいくらでも「キャリア・チェンジ」する資格などないのと同じことで、たかだか会社に入って5年ていどの会社員生活を送ってきたというだけの人間に、チェンジしたりアップするような「キャリア」なんて、そもそも備わっていない。それゆえ、何週間か前に日本オラクルで働くブロガーの記事をここでご紹介したように、その手のイージーな転職を繰り返すと待遇や選択肢がとんどん貧弱になっていくのである。
スタンダードな転職サイトの多くが想定しているように、本来は「キャリア」なんてものを基準に転職先を見つけようなんてことは、最低でも部長級以上の職位になってからやることであって、課長や係長、ましてや主任なんていうカスみたいな職位で「キャリア」などと言っているのは、まるで小学校のときに学級委員をやったから Google でも上級副社長になれると思い込むようなものだ。それこそ、昔からある言葉のとおり、インチキな転職サービスに騙されず、身の程を知るべきである。
[追記:2024-11-18] https://metropolisjapan.com/resignation-agencies/