Scribble at 2022-08-05 11:56:36 Last modified: 2022-08-06 09:07:44

虫歯を全て治療して、あとは毎年の「歯の検診」と称して歯石を削ってもらったりするくらいの生活になったのは良かった。その昔、僕が小学生の頃は歯医者で虫歯の治療をするなんてのは麻酔を使ったりしなかったわけで、「いちいち『痛い』とか喚くな!」なんて怒鳴る歯医者のジジイとかがいたものだ。昭和時代が過ぎ去って、いやそれどころか平成すら過去の時代となり、僕らのような50歳を過ぎたお爺ちゃんにとっては、あとは肩凝りからくる歯茎の腫れがなくなればいいのにと思うばかりだ。ロート製薬の『ハレス』のような薬を塗って、暫くは積極的に噛んで食べられないという悲惨な生活が続くのは困る。かといって、肩凝りを防ぐのもパソコンを使った労働者には難しい話である。

とはいえ、さすがに四十肩をやったときは辛かったので、あれが再びやってこないように関連があるかもしれない肩凝りが酷くならないよう、過度の負担は避けるようにしてはいる。最初で、いまのところ最後の四十肩は、もう最近は何年前とか正確に覚えてないしどうでもいいと思っているのだが、確か47歳頃のことだったはずだ。四十代だから「四十肩」でいいのか、それとも「五十肩」という言葉の方が頻繁に見聞きするから、四十代でも「五十肩になった」と言えばいいのかなどと些末で下らないことを 0.5 秒ほど悩んだこともある。しかし、問題はそんな他人にどう表現するかなどという自意識ではなく、本当に腕が動かないという実害の方だ。「いま四十肩なんです」と言う方が日本語話者として正しいのかどうかなんて自意識の話にこだわっているくらいなら、さっさと改善する努力をするべきである。よって、「マッケンジー法」と言われるリハビリテーションの工夫を解説した本などを読んで、あれやこれやと腕や肩に適度の負荷をかけたり、あるいはマッサージしたりということを半年以上は続けた。なにせ、病院では五十肩なんて何もしてもらえない。よって、「医者に頼らない」とか「独りで治す」とか本には書いてあるが、そもそもそれ以外の対処ができないのが五十肩である。

とにかく、腕がだるいなと暫く思っていたら急になっていたというくらいしか覚えがない。或る日、腕というか肩も含めて左上体の自由が利かなくなっていた。腕を胸の前に上げるという動作がそもそも痛くてできない。腕を曲げること自体が苦痛になる。キーボードに右腕で介助しながら左腕を乗せて、タイプするのは問題がなかったから仕事に大きな影響は出なかったし、左腕が使えなくてもプログラムを書いたりサーバを構築するのが、"distinguished developer" として関西の広告代理店にも名前が知られていた人材の仕事というものである(いまはどうか知らんけど)。いったんキーボードに腕を置いたら、再び腕をキーボードから離すまでは五十肩であることを忘れるくらい、仕事には影響がなかったのは不幸中の幸いだし、それが恐らくは天賦というものなのだろう。

しかし、そうしているうちに左腕をかばうようにしていたからか、今度は左腕の調子が良くなってきた頃に右腕がおかしくなった。これも、左腕が治ってきたために両腕がおかしいという最悪の事態を避けられたことだけは幸いだったが、交互におかしくなるというロクでもない経験ではあった。そして、右腕の方が症状は酷かったので、さすがにマウスは左手で使っていた(これも、僕がクロスドミナントだから即座に対応できることだ)。なにせ、右腕の場合はパンツのポケットから物が取り出せない。痛くて腕がポケットの高さまですら上がらないからだ。よって、右のポケットからものを取り出すのに左腕を使うという、奇妙な生活を続けていた。そのうち右のポケットには物を入れなくなり、パンツやジーパンに物を入れるのは左の前後ポケットだけという習慣となっていたくらいだ。

・・・まぁ、ここまででいったん入力を中断してアマゾンのアニメ(『竜とそばかすの姫』)を観ていたので何を書こうとしていたのか忘れてしまったが、要するに歯茎の調子が悪いということだ。

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