Scribble at 2020-11-21 12:52:38 Last modified: 2020-11-22 21:09:41

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たまたま見かけたページで Apache Kafka の話が出ていたので、そろそろこういうものも試しに使っておこうという気になっている。

だいたい、当社で扱う案件の与件や納品物のスケールや予算規模から言って、Java を選択するような事例は殆どなかった。例外として、大昔に当社で運営していたブログ・パーツのポータル・サイトみたいなところで広告代理店系のアド・ネットワークとデータをやりとりするのに、Java を使って外部のベンダーさんが開発したアプリケーションを使わせてもらっていたというユーザとしての利用事例があるだけだ。

もっと昔には、HAL からのインターンとして採用した学生二人に、かつて Facebook とかで流行していたゲームというか、写真を左右に並べて好きな方をどんどん選ばせるみたいなアプリケーションを設計させたことがあったけれど、当時の僕は取締役をやりながら、他の部署の新卒のパソコンをセットアップする雑用から、西新宿で炎上していた開発案件にまで引っ張り出されて忙殺されていたため、インターンの扱いは部下のプログラマに対応を任せていたので、彼らが Java で開発するクラス定義をしていた記憶は残っているものの、他に会社で何をしていたのかは覚えていない。

そんなわけで、Java の本は "Java: The Complete Reference (Osborne Complete Reference Series)" やブラック・ブックすら持って眺めていたものの、テストですら一つのオリジナルな目的で組んだアプリケーションを実装したことはない。確かに個人では扱いが難しい規模のプラットフォームなので、ウェブ制作の会社で殆ど単独の技術者が受注して開発するのは、はっきり言えば無謀だと思う。それゆえ、何人かのチームで対応できるベンダーに発注することが多く、費用もかかるわけである。それは当たり前のことだ。もちろん、PHP や Python であっても、たいていのウェブ制作会社のコーダやプログラマなんて処理系の挙動の問題に対処できるような知識もスキルも経験もないわけで、処理系のレベルで起きた問題に対処できるとは限らないわけだが、大多数の場合には .php ファイルを実装するだけで仕事は終わるために、会社に一人しかプログラマがいないような状況でも気軽に受注するわけである。もちろん IT アーキテクトなり情報セキュリティの実務家という観点から言えば、それでいいとは思えないのだが、そこで堅実な体制で仕事をしたところで見合う金銭など出てこない業種となってしまっている。

なので、僕が Java とか Kafka とかを試しに使うとは言っても、それは僕らからベンダーさんに委託するときに少しでも与件なり要件を正確に伝達するための素養として経験を積む必要があると思うからであり、Kafka のようなミドルウェアを使った、膨大なメッセージング処理を必要とするプロジェクトの実装を自分一人で担当したいからではない。僕にできるとしても、情報セキュリティや IT アーキテクトの観点からいえば、それは技術者やプログラマとして有能とは言えても、開発者やマネージャとして有能とは言えない。

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