2019年11月05日に初出の投稿

Last modified: 2019-11-05

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このまま医療費が増え続けると、日本から健康保険がなくなるかも?このツイートから、未来を変えていこう!\10万ツイート達成してみんなの声を国会に届けるぞ!/

https://www.kenpoyabai2019.com/

健康保険組合連合会が、こういうサイトを立ち上げて Twitter でキャンペーンを始めている。ここは、大阪駅の西側にある「大阪中央病院」を経営している団体でもあり、この病院は僕もよく利用するので馴染み深い。そもそも国民健康保険の団体なので、国民の 1/4 くらいは加入していることになる。

しかし、Twitter ではハッシュタグを付けて何かつぶやくというだけなので、健保連が提案している次のような項目に賛成してツイートしている人がどれくらいいるのかは不明だ。

・75歳以上の医療費の自己負担を、今の原則1割から、低所得者に配慮しつつ、原則2割に引き上げる

・75歳以上のうち、現役並み所得者の医療費の財源について、ほかの75歳以上と同じように、5割を公費でまかなう

・市販品で代用できる薬を保険適用から外すなど、医療保険の給付範囲を見直す

これらを見ると、自己負担比率の見直し、拠出金(高齢者の医療を支援するために使われるもの)の割合を下げる、そして市販品で良いものは保険の適用から外すことなど、要するに現役世代の負担を減らして、国民全体でコストを分担するという提案のようだ。そして、当然だが Twitter なんて大半のユーザが50代以下のワーキングプアや学生なので、こういう提案を読んだとしても賛成する人は多いのだろう。ただし、三つ目の提案は国民全体に負担となるため、給付範囲を広げすぎると事実上は国民皆保険という理念が骨抜きになってしまう(救急医療くらいしか保険で受けられなくなる)可能性があろうし、貧乏な人が薬を買えなくても「自己責任」というリバタリアンやネオリベの楽園となる。よって、現役世代として最初の二項目だけに反応しても、三つ目で足をすくわれることになりかねない。

そして二つ目の提案にしても、「公費」などと言ったところで、安倍総理の言うように輪転機を回すだけで何のリスクもなしに手元へ落ちてくるわけではない。「輪転機を回す」ということは、実質的に未来の自分自身や自分たちの子孫にツケを回しているだけの話だから、これも俄かに首肯してよいかどうかは、ツイートする前に立ち止まって考えるべきことだろう。池田信夫君らが言うように、これは国家規模のネズミ講である。

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