Scribble at 2023-06-20 18:40:38 Last modified: unmodified

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Checklists are for Experts

箇条書きにすることの効用はある。もちろん、やるべきことや確認すべきことを忘れてしまわないように、僕も Microsoft To Do を使って、毎月のタスクを管理している。しかし、これまたもちろんチェック・リストには限界があるし、場合によっては theme-setting とか framing と呼ばれる錯覚を作ってしまう。

よく知られているように、それから僕が当サイトでも何度か「たかだか十進法で丁度の数になんの意味があるのか」などと指摘していることにも通じるが、(1) 手持ちのリストで Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive となる保証はないこと、そして (2) 往々にして素人や未熟な連中に限って「何々にとって大切な10の事」みたいなクズ記事を量産してアクセスを稼ごうとするということだ。ここでも権威主義者として言わせてもらうが、WELQ バイトや素人の意見など何十億ページを作ろうとも ChatGPT すら吐き出すようなゲロまずの料理にすぎない。スタンダード(もちろん、何がそうであるかは常に吟味して改める必要がある)こそ、結局は堅実でしかもクリエーティブな成果を得るための、凡人こそが従うべき鉄則である。バカや凡人が勉強も修練もせずに AfterEffects を弄繰り回したていどでカンヌに行けるわけがなかろう。

ということなので、もちろん絶対ではないにしても、手持ちのリストが MECE であるという体裁に一定の担保がつけられるプロフェッショナルこそ、チェック・リストやタスク表を有効に使えるし、その限界も理解している。よって、僕らもこういうものを仕事として作って社内に配布しているけれど、それだけやれば十分だとは思っていない。せめてそれだけでもやれと言っているにすぎないのである。

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