Scribble at 2026-03-03 11:08:51 Last modified: 2026-03-03 11:10:42
言いたいことは分からないでもないんだけど、はっきり言って馬鹿げた話だと思うね。
だって、これって「パスワードは大切に保管しましょう」みたいなことと本質的には同じであり、大昔から繰り返して夥しい数の人々が夥しい回数にわたって注意してきたことを、結局のところ理解していない馬鹿がコンピュータを扱っているという実態を示しているにすぎないからだ。秘密情報(ISMS での言い方)を削除すれば、それを使って暗号化されたデータは、それがウェブサイトの認証情報だろうと、パソコンに溜め込んだスケベな画像だろうと、決して元には戻せない。こんなことは、いまや高校の「情報I」で子供が学ぶような話である。PassKey という特定の技術とも関係ないし、特定のリソースや目的とも関係がない。そもそもにおいて「暗号化する」とはどういうことなのかが分かっていなければ、いつ、どこで、だれが、どうやろうと同じことになる。
そして、繰り返しておくが、このような理解は離散数学を勉強したり、高度な代数学を学ばなくても簡単に分かるし、自分自身の頭に叩き込んで厳しく受け取っていれば、およそ義務教育ていどは出ている人であれば誰でも分かることなのだ。それを、昨今はまやかしの UX によって、とにかく「かんたん」であることが尊ばれるせいで、真面目に自分の頭へ叩き込むべきことまでイージーに扱われてしまい、つまりはまともに記憶すらしていないということになってしまう。リスクに対処するための有効な訓練とか自覚というものは、一定の負荷がかからないといけない。これは、僕らが猿の一種だった頃から、iPhone を手にするようになった時代にいたるまで、変わらぬ真理というものだ。もちろん、過去のように、話を聞かない、まじめに受け取らないやつをぶん殴るという負荷をかけるだけで良いかと言えば、そういうわけではないだろう。しかし、こういうことは人の心理に関わる問題なので、或る意味で「心理的にぶん殴る」という負荷はかけないといけないはずだ。