Scribble at 2026-08-23 09:03:42 Last modified: unmodified
Researchers analyzed survey data from 7,704 employees at a large healthcare organization. One pattern stood out: Employees who worked fully remotely reported the highest levels of well-being, while those who worked entirely onsite reported the lowest. The study also found little evidence that remote workers felt less connected to colleagues or workplace culture.
ここで常々言っていることだが、僕は経営学とか産業心理学とか産業組織論とか産業経済学(ミクロ経済学の応用分野)といった企業活動やグループ・ダイナミクスに関わる学術研究分野を、ひっくるめて「三流」と断定している。僕が数年を過ごした出身校である神戸大学は経営学の「牙城」の一つとされているが(一橋大学などと同じく、もともと商業大学だったという経緯があるからだ)、そういう事情があって色々と特徴のある教育や研究が行われていることも在籍していた当時から知っている上で、残念ながらそう言わざるをえない。そして、その理由の一つが、このように杜撰でイージーな成果を公表する連中が跡を絶たない現状にあると言っていいだろう。
まず何よりも、この研究報告はたった一つの組織を対象にした調査でしか結論を出していない。加えて、業務内容が医療現場と事務職などと多様であり、リモート・ワークが可能な職種とそうでない職種の差が大きい可能性がある。そして、リモート・ワークへの対応度合いというものは、適合して生産性や意欲が伸びる人と、孤独や業務の範囲を見極めたり自己管理する難しさに押し潰される人に二極化しやすい傾向があって、面接やアンケートでは見抜くのが難しいとされている。また、労務環境が自分に合わないと感じる人の多くは、とりわけ欧米ではさっさと退職・転職してしまうため、長期的な効果を測る調査では記録にすら残らないという原理的な問題もある。