Scribble at 2022-07-29 08:20:28 Last modified: 2022-07-29 16:49:38

添付画像

論説の参考文献(bibliography)や典拠一覧(references)を作成していて困るのが、上記のような表現をいわば〈シリアライズ〉することだ。紙のレイアウトだと文字が固定されるため、文字を配置する位置関係だけで、実質的な分かち書きとか word spacing ができてしまうため、もともと空白で tokenization する欧米諸語とは違って膠着語である日本語だと、横並びに書き直す際のルールがあるようでない。写真のような事例では、

「サイエンス・ライブラリ 情報電算機=6」

「サイエンス ライブラリ 情報電算機=6」

「サイエンスライブラリ, 情報電算機=6」

などと、「サイエンス」と「ライブラリ」に空白を置くか置かないか、あるいは中黒を補うかという問題があるし、その次の「情報電算機」という言葉は「サイエンス・ライブラリ」というシリーズのカテゴリーなのだろうから、間を離した方がいいのだろうけど、それを空白でやるのかカンマを置くのかも、実際には日本語の組版ルールというものがない。しかも、この「=6」などという書き方は明らかに等号の出鱈目な使い方だから、転記する際に修正してやるのがいいかどうかも不明だ。僕は修正するがね。書誌情報というものは他人が文献の正確な情報を参照するために記載するのであって、著者がどれだけお勉強したかをひけらかす自意識プレイの道具ではない(多少はそういう意図もあるにはあるが)。よって、日本語として間違っている用法は訂正して読者が混乱しないようにするべきである。もともと印刷物に何と書かれているか、「情報電算機=6」を「情報電算機, 6」と書かれたら困るという人はいまい。

  1. もっと新しいノート <<
  2. >> もっと古いノート

冒頭に戻る


※ 以下の SNS 共有ボタンは JavaScript を使っておらず、ボタンを押すまでは SNS サイトと全く通信しません。

Twitter Facebook