Scribble at 2023-07-21 23:24:32 Last modified: 2023-07-21 23:33:47

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【有料級】最高峰の英語学習方法を特別に伝授します

シャドーイングをやり玉に挙げているけれど、実は彼女が代わりに勧める方法も、英語を積極的に発音してゆくという点では趣旨の同じ方法だと言える。そして、彼女は自分の調査も理由として紹介して、シャドーイングが「難しい」ゆえに「再現性」のない効果が低い学習方法だと主張しているが、僕に言わせればそれはシャドーイングが難しい方法であるという事実を指摘しているだけのことでしかなく、そもそもシャドーイングだけが英会話の唯一の勉強法ではないのだから、他のやり方で勉強しても全くかまわないというだけの話なのである。つまり、彼女がやり玉に挙げるような、シャドーイングが誰にとっても効果的だとか、誰でもできるとか、これをしなければ英会話できるようにならないなどと嘘を言っている連中こそが害悪なのであって、シャドーイングという学習方法そのものは、彼女が言うように一部の人しか実行できないやり方なのであり、それ自体に不当なところはないのである。

シャドーイングは、追いかける相手の喋っている発音を即座に追いかける必要があるため、もちろん高い集中力を要する。そして、それは相手の話していることを集中して聞かなくてはいけないという、僕らが日本語で生活しているときでも多くは遭遇しない限られたチャンスと同じことなのである。よって、僕らが日本人としてすら多くの機会に出会わないようなことを英語で聞き取る場面として設定するのだから、限られた状況で対応する(できる)人にしか実行する意欲も必要もないであろう。

よって、彼女が動画の中で言うように、英会話の上達を目指してシャドーイングを勧めるということは、野球少年に「甲子園に行って優勝しろ」と言っているようなものだという愉快な指摘は、なるほど的を射ているようには見える。でも、彼女が(敢えてかどうかはともかく)見落としているのは、シャドーイングをしてまで英語を習得したいと思っている僕らのような人間は、それこそ甲子園に行くのと同じように、アメリカの(まともなレベルの)大学院へ行くといったことを目指しているのだから、シャドーイングが求める集中力くらいは必要なのだ。

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