Scribble at 2020-10-16 07:03:51 Last modified: 2020-10-16 08:01:05

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Problems at Twitter

Twitter.com は変な挙動だな。アカウントによって、(1) ログインできない、(2) タイムラインが出ない、(3) 投稿できない、という色々な不具合が起きている。僕が持っている複数のアカウントだけでも、これだけ色々なパターンがあるのは変わった現象だ。もちろん、downdetector.com でも報告が急増している。僕が起きる前から Twitter のタイムラインを見ていて気付いた連れ合いとも話していたのだが、表示する内容によってサーバなりノードが違うから挙動も違うのではあるまいか。

こういう場合、複数のアカウントで確認はしてみるものの、このこと自体について他の SNS、たとえば Facebook でどう語られているかを調べたりはしない。まえまえから言ってるように、Twitter を災害時の《メインの》情報通信手段として想定する地方自治体は、出入り業者のイカサマ ITコンサルに騙されているだけであって(その典型は、例の佐賀の地方都市だ)、連携そのものの責任を負っていない民生サービスのネットワークなどというものは、電話回線に比べて《通信》の基盤たりえない。ゆえに、逆にインターネットを使う IP 電話も信用には値しない。

こう考えると、インターネットを何か社会的関係だの政治活動のインフラであるかのように考えて、その中立性や公共性や重要性を過剰に期待したり評価する社会科学者や評論家というのは、ちょっと GAFA のような産業界のプレイヤーが(いまや広告代理店の地位を奪いつつある)有利な立場を使って展開している set-up なり theme setting なりを自明と思い込んでいるのではあるまいか。もちろん、僕はジャロン・ラニアーのような、結局はテクノロジーについてそこそこの知見や経験がある人間が展開しがちな周回遅れのラッダイト(ノベール賞を受けた科学者がいきなり「社会」とか教育について持論を展開する本を出版するのと似ている)とは違う。過去の多くの思想家や哲学者は当時のテクノロジーに何ほどか関わっていたし、それゆえに彼らの議論が展開できたであろうと推察しうるわけで、上記のようなリスクがあるからといって原始人の暮らしを思慕するようなセンチメンタリズムは徹底的に粉砕するべきであろう。

しかし、所詮はオンライン・サービスはただのサービスにすぎないし、インターネットはそうした「ただのサービス」の無保証な連携にすぎないという明確な理解は必要だ。少なくともネット企業に勤めているような人間には、おそらく必須の理解だと思う。(それをビジネスや交渉事において言い訳や大義名分にしていいかどうかは別の話だが。)

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