Scribble at 2022-09-05 16:50:16 Last modified: 2022-09-06 07:41:03

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たまに、アメリカの田舎を色々と見て回っている。上記の航空写真は、ノース・ダコタ州一帯である。Google Maps で "university" や "college" と検索すれば幾つかの大学が出てくる。しかし、いまやアメリカでも大学から哲学科や philosophy major のプログラムが続々と消えており、ここノース・ダコタでも会計や IT や農作業といった科目でメジャーを取るだけの州立大学やコミュニティ・カレッジだらけになっている。すぐ東に面したミネソタ州と言えば Minnesota Studies in the Philosophy of Science という歴史ある出版物も発行している科学哲学研究所を構えるミネソタ大学があるけれど、東京と大阪の距離ていどを北西に進むだけで、せいぜいクリスチャンとしてしか哲学や思想を扱えないような辺境地帯というべき場所へ辿り着く。

それだけではなく、地図を見てみると、ノース・ダコタという土地は Great Planes が広がる「大地」と呼ぶに相応しい場所だ(ちなみに、すぐ北に接するカナダは、いま大量殺人事件が進行中のサスカチュワン州である)。日本の陸地面積の半分に相当する広さで、静岡県浜松市や東京都練馬区と同じくらいの約80万人しか人口がいない。おおよそ平坦だが、西側には石油も産出する地域があり、東側は穀物の産地となっている。東端にある Fargo city は、アメリカでもっとも空気がきれいな街としてアメリカ肺臓学会から評価されたという。また、住民の出自が8割ほどをドイツ系とノルウェー系で占めているからか、3パーセントていどの人がドイツ語で生活しているという。

こういう地方の地図を眺めていると、ヨーロッパの地名だけでなく、他の州の地名もあって面白い。なぜか Michigan という町もあるからだ。他にも Edinburg, Lisbon, Napoleon, Drake, Bismarck, New Leipzig などなど、町の由来を調べると面白そうだ。

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