Scribble at 2021-12-04 23:32:43 Last modified: 2021-12-05 11:05:28
オライリーのサイトを見ると、とにかく酷いサイトになったものだと実感する。まずトップページのメニュー・アイテムからは、どこに書籍の情報があるのか全くわからなくなっていて、もはやオライリーは業界御用達のセミナー事業くらいで食っていくしか考えてないのかという気がする。
そこで Google 検索で書籍のカテゴリー・トップと思われるページに飛ぶと、これまたクズみたいな設計のページに閉口させられる。新刊書籍の情報だけが30件ほど羅列されているだけなのだ。しかも、スマートフォンで portrait に表示すると、表紙の画像とタイトルやリード文とが奇っ怪なバランスの二段組になっていて、書籍のタイトルやリード文は単語一つだけで改行してしまうくらい幅が狭い。こんなのは、書籍のカバー写真を表示した下にタイトルやリード文のテキストが配置されるようにスタイルシートを組むのが標準的なモバイル対応のデザインというものだろう。
そしてさらに、この出版物のトップページには、実は更に出版物を探すためのリンクが全く存在しない。出版物のサブ・カテゴリーもなければ、そもそもそういう情報設計上の〈下層〉として扱われるべきコンテンツへの導線がないのである。したがって、Java とかセキュリティとか分野別に書籍の一覧を見たり、あるいは30件くらい並んでいる新刊書籍の更に次という順番でリストをたどる方法もないわけである。いったい、どこの素人に設計させたら、こんなサイトになるというのか。それとも、O'Reilly Media は本当に書籍の出版事業を既に些末なビジネスと見做しているのだろうか。