Scribble at 2023-02-08 11:25:12 Last modified: 2023-02-08 11:26:51

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手元にある生化学のテキストとしては、やや古いものばかりだが上記のようになる。ひとまず自分なりの節度として、特定の研究課題やトピックを取り上げるにあたっては、最低でも(海外の)修士課程を出たくらいの素養は必要だろうと思う。でなければ、よくある謙遜のセリフとして「わたしは全くの素人ですが」云々と真顔で言わざるをえないし、それは本当に素人のレベルなら不見識というものであろう。それなら、簡単に言って素人として質問したり学べばよいのであって、わざわざ「科学哲学」を標榜するのは傲慢というものである。

というわけなので、もちろん僕ら科学哲学者はブルーバックスを何冊か読んだくらいで量子論や遺伝学を哲学者として論じているわけではない。PHILSCI.INFO で "street fight" というタイトルの文章で書いたように、確かに部外者としての観点にも価値はあるのだが、だからといって無知無教養が口を挟んでいいことといけないことがある。これが僕の言う「権威主義」であり、しばしば抑圧的なイメージとしてとらえられがちだが、僕の権威主義は、寧ろ権威を持っているプロパーの方に大きな負荷や責任がかかっている。そして、当たり前だが英語と数学ができる東大卒といったくらいの経歴しかないような無能は徹底して即座に学界から排除されるべきである(が、もちろん現実はそうなっていない)。

なお、個々のテキストについて論評する意図はないが、僕が気に入っているのはキャンベル=ファーレルだ。

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