Scribble at 2020-04-08 21:33:48 Last modified: 2022-10-03 09:51:09

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ウェブの制作事業とか業務内容について批評するのは止めたと書いたが、ものの考え方として批評することは、やはり少しでも残しておきたいと思う。最近の、特に海外のコーポレート・サイトのデザインを眺めていて強く感じるのだが、そういうサイトを手掛けている人々が口にしている「UX」なるものは、実際のところは上に掲げたイラストのようなものだ。コーポレート・サイトというものは、その事業者にとっては《オンラインの支社》だと言いうる。これは僕が過去の記事で書いたとおり、何をどう受け止めようと否定のしようがない事実だ。理想だとか目標なのではなく、これはコーポレート・サイトを構築する以上は、そういうものとしてビジターに見做されるという事実を述べているだけである。

こういう事実にもとづく原則からすれば、ガキどもが口にしているコーポレート・サイトの UX なんて、しょせんは会社のエントランスに内線番号へ繋がる電話や受付担当者(左)が欠けていて、その代わりに会社のエントランスにキャバ嬢や営業の兄ちゃん、あるいは土佐周りの演歌歌手とかメイド喫茶のねーちゃんが立ってる(右)ようなものだ。とりわけ、トップページに巨大な写真を貼り付けて、愚にもつかないタグラインを大書するような人々というのは、日本人でありながら「こけおどし」という言葉を知らないか、相手が知らないと思い込んでいるのかと思うほどだ。

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