Scribble at 2022-07-08 18:56:02 Last modified: 2022-07-08 21:20:38

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古代中世の郡郷、近世の村(現在の大字)、宿場や城下、現在の市町村名から、山川・海沼・林野・荘園・新田・用水・鉱山・漁場・道・峠・関・港・河岸・橋など、さらには考古遺跡・城館跡・寺社等に至るまで、土地土地の歴史を語る全国の地名20万を収録。史料や民俗をふまえ、関連する諸学問の最新成果を総合、精細に解説した歴史地名事典。

高知県の地名

先日から鹿持雅澄関連地図を改めて作り直しているという話をした。いつのタイミングでか、.gmap ファイルを別のフォルダへ動かしたりしているうちに、この地図だけ正しく表示されなくなってしまったからだ。ということで、以前の地図では土佐南学にゆかりのある人々の墓所とかもレイブル(ラベル)をプロットしていたし、『幡多日記』に出てくるらしい地名もプロットしたのだが、それらはいったんクリアした状態からやりなおしである。.gmap ファイルは My Map の URL と地図の ID を収めただけの JSON データなので、プロットしたレイブルの座標データはない。座標データをエクスポートしていなかったのは失敗だった。

なんにせよ、地図は作り直しである。現在は『新訓 山斎集 下巻』に収められている「羽田紀行」という漢文からの書き下しに出てくる地名をプロットしているのだが、該当する場所が不明の地名もあって難儀している。そこで、たまたま古本屋で680円という破格の値段で一冊だけ置いてあった『高知県の地名』を手に入れたので、これから活用したい。店頭で眺めると定価が14,500円とあったので、お買い得と思って買い求めたのだが、家に帰って平凡社のサイトを見ると、現在はもっと高くなっていて2万円を超えていたのは驚きだ。こういう事例は古本屋に立ち寄る醍醐味と言ってもいいと思うが、立ち寄った店に安い値段で都合の良い本が置いてあるなんていう偶然は、もちろんいたずらにそれに頼ったり、それにこそ価値があるなどと転倒した判断を下してはいけないが、単純に面白いし、こういうラッキーは有効に活用したい。

さて、地図の方は「羽田紀行」に出てくる地名で分かるものだけをプロットし終えたところだ。『高知県の地名』にも掲載されていない地名が幾つかあるのだが、他にウェブで検索していると「鶉坂」は判明した。高知は地元の人たちがとにかく歴史も含めて郷土の風習とか言い伝えとか古い地名とかをよく知っていて、そしてブログやウェブ・ページとしてまとめたりせっせと記事にしていて感心させられる。これは残念ながら東大阪の歴史について調べていると対照的だ。しかしそれでも、たとえば鍼木(現在の鉢木)から八田堰へ出るまでのあいだに雅澄ら一行が眺めたという「可武夫究(かむぶく)」あるいは「紙袋嶽(かむぶくろだけ)」がどの山なのかはわからない。まだ他の古地図とか地名辞典などで調べないといけない。

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