Scribble at 2021-07-15 07:50:50 Last modified: unmodified

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『六要鈔』『正信偈大意』の聖教をはじめとして、江戸期の重要な解釈、さらに近・現代の理解を東西にわたって注意深く収集。従来の数多い解釈を網羅し、諸師の理解を素早く確認することができる、親鸞思想の要点が凝縮されている『正信偈』を正しく理解するための待望の資料集。

正信念仏偈註解(池田行信/著、法蔵館、2021)

浄土真宗の聖典に数えられている正信偈(正信念仏偈)の注釈書は、平易で薄い入門書や新書から大部のものまで色々と出ている。本書は、そうした注解書の一つとして出版されたばかりの一冊だという。既刊の解説書や注釈書を網羅して比較の参考としているらしい。僕は素人としてなら十分だろうと言えるていどの注釈書として、内藤知康氏による『正信偈』(聖典読解シリーズ、法蔵館、2017)は所持しているのだが、これは数冊の引用文献を除いては典拠表記がないため、他に参考文献があるのかどうか分からない。それに対して上記の新刊は「資料集」と紹介されているように、典拠もあれば正確に列挙されているのだろう。

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