Scribble at 2023-07-16 16:13:55 Last modified: 2023-07-17 07:53:52

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これは、たまたま見かけた「反復運動過多損傷(RSI)」という症状に関するサイトのメニューだ。キーボードのタイピングとか、あるいはマウスの頻繁で細かい操作などを繰り返していると、僕も10年くらい前に五十肩をやったし、それ以前も以後も頻繁に肩こりを発したり、あるいは二の腕がだるくなってマウスを数十秒すら操作できないくらい疲れてしまったりすることがあるので、もちろんキーボードやら座った作業でのリスクは昔から言われていることだから、それぞれが対策して仕事や生活にコンピュータを使っていることだろう。

それはそうと、上記はそのサイトのグローバル・メニューなのだが、いまだと区画全体をパネルに見立てて block 要素に再定義したアンカー・タグとかでクリックできる範囲を広げるのが、ユーザビリティとして当たり前の設計になっていると思うのだが、昔だと、このサイトのようにかろうじてアンカー・テキストにしか、いわゆる「当たり判定」というものがないため、非常に細かいマウス・ポインタの操作が要求される。したがって、こういうメニューを頻繁に使うことも腕の神経を疲れさせる原因になるわけである。

つまり、デザイナーという職能は、その大多数の愚かしく未熟なスキルや無知無教養によって、いわばデザイン的に人を傷つけられるわけである。もちろん、これは比喩でもなんでもない。同じく、スポーツ選手だって、比喩でもなんでもなく、スポーツ競技をやっていられるという幸運を無視して「スポーツで平和を」などと因果関係を逆にした愚かなメッセージを唱え続けることによって、政治的に無駄な考えを人々に植え付けるという一種の思想的な罪を犯しているとも言える。高校では陸上競技のクラブに入っていたし、多くのクラブから勧誘されるていどに才能を見込まれていたこともある人間だからこそ言うが、100m をたかだが9秒やそこらで走るくらいで戦争や犯罪がなくなるものか。

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