Scribble at 2022-07-30 10:43:02 Last modified: 2022-07-30 10:59:19

いま使ってる外付けの SSD(2TB)だが、USB 3.1 で接続している筈なのにファイルの転送がやたらと遅く、そしていちいち引っかかる。別のネットワーク・ストレージである HDD に転送する方が速いくらいだ(それにしても、学習機能があるはずなのに、「~ほうが」と入力したら「法」ではなく「方」を先に出してくれるようになるのは何年後のことなのだろうか)。そういうわけで、この SSD は遠くない将来に故障してしまう可能性が高いと思うので、何か代用品を検討しなくてはいけない。もちろん、ネットワーク・ストレージの容量も余裕があるのだけれど、既に 500 GB ほど入れているファイル、しかも Firefox の Scrapbook アドオンで保存した大量のウェブ・ページを移設するのは酷く時間がかかりそうだ。

少し外付けの SSD ドライブを調べてみたのだが、もうストレージ製品は C/P として頭打ちの感がある。1TB で15,000円くらいなのだが、この値段って3年くらいずっと変わってない印象があるんだよね。もうみんなクラウド・ストレージのサービスを使うようになったから売れてないんだろうか。売れなくなると、既に製造した商品なら中学生でも知ってる需要曲線の図が教えるとおり一時的に価格は下がるが、在庫を捌いた後は製造数が減るために再び価格は上昇するのが現実の経済だ。そして、売り上げとしてのスケールが小さくなるとサポートや製造設備の維持が無駄になってくるため、製造そのものを止めて別の商品を製造するようになる。当たり前のことだが、エンド・ユーザは自宅に外付けのストレージを置かなくなっても、クラウドのストレージ・サービスを利用している限りはサービス提供側にストレージ機器が必要だ。よって、ファイルを保存するという欲求が減退しない限りは、どこかしらでストレージ製品は売れ続けるのだから、価格が何年も同じままであるとするなら、それは製造コストの合理化が限界に達したということかもしれない。でも、それは市場が成熟しきったという意味でもあるから、これ以上の競争をしても意味がなくなる。どこの誰がどう効率的に作っても、その製造コストでしか作れないということだからだ。利益率なんて特定の一社だけで極端に儲けてるなんて事実はないため、価格競争も終わってしまう。開発に投資しても、プラッタあたりの記憶密度とか書き込みや読み込みのスピードなんて上げたら価格も上がるのは当たり前である。製造コストやパフォーマンスや売れる価格設定などのバランスを考えると、おおよそ現状が落としどころなのだろう。これが、1TB で1,000円なんていう、USB メモリに近い手軽さになるとすれば、やはり何か革新的で安定的な記録技術が考案されるのを待つしかない。

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