Scribble at 2018-04-02 22:45:30 Last modified: 2022-09-26 12:38:23

歩行論のページで、僕も無自覚に誰かの迷惑となる歩き方や立ち居振る舞いをしている可能性があると書いたが、さきほど帰宅する途中に、そういう事例があった。ちょうど天満警察署の前にある交差点で信号を待っていると、左(北)からやってきた自転車の老婆がチャイムを鳴らしながら「おじゃまむしぃ~」と叫んで後ろを通り過ぎていったのである。どういう状況にせよ、こうして不用意に相手に反感を引き起こすのは気の毒な話でもあるし、歩行者にとっても不利である。

とは言え、チャイムを鳴らされて道を譲ったのだから、わざわざ憎まれ口を叩く必要もないだろうに、危険がない(つまり、そういう婆さんを追いかけていって殴り倒すようなことをしない)と分かれば、すぐに図に乗るのが大阪の高齢者だ。自分が信号無視していても、青信号で歩いている歩行者に向かって「危ないやないか!」と言うのが、この土地である。大阪で育った僕ですら、こうしてサバイバルというテーマを掲げないといけないと感じるくらいなのだから、他の都道府県から来た人たちが、『ブレードランナー』や『攻殻機動隊』や『PSYCHO-PASS』の舞台は単に大阪を正確に描いただけではないのかと思ってしまうのも無理はない。

もちろん、あの老婆が自分のことをお邪魔虫だと自己紹介しながら走り去っていったという可能性もあるが、はっきり言ってそんなことはどうでもよい。他人にこういう誤解を生じる言い方をしている自覚がないのだから、それだけでも〈有罪〉である。

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