Scribble at 2022-03-11 08:24:49 Last modified: 2022-03-11 15:29:43

今回は、猫写真家でありアップルファンの荻窪 圭氏が、Macのラインナップについて考察します。

主要モデルのM1化完了とiMac 27インチ終了のお知らせ【荻窪圭】

日本のマスメディアって、全国紙からミニコミ紙や自費出版に至るまで大言壮語というかセンセーショナリズムというか、〈デカい〉言葉遣いが好きだよなぁ。しょーもないレベルの調べものを「研究」と称したり、こんな誰も知らない自称写真家の走り書きみたいな文章を「考察」などと尊称したり。しょせんあからさまな外敵がない、凡人同士の内乱で殴り合ってきた歴史しかない腑抜け国家では、こういう内輪褒めの(そして内輪以外を排除する)言葉遣いしか発達してこなかったのだろうか。姿や言葉が似てる人間が大半を占めていたガラパゴスのせいで、ものごとの〈本質〉を問う動機付けが弱かったのかとも思う。よって、いわゆる西洋の意味でいう「哲学」が成立せず(まぁいまでも大半の哲学教員や哲学プロパーは「哲学」なんてやっておらず、英語論文を情報処理したり洋書の感想文を書いてるにすぎないわけだけどさ)、くだくだと生ぬるい雑感を連歌のように書き連ねることしかできなかったのだろうか。

それはそうと、僕も会社で 27 inch Retina iMac を使っているのだけれど、後続機種がなくなったくらいでなんだというのか。確かに、昨今のパソコンは OS に始まって、アプリケーションだとか対応できるライブラリやグラフィックス・カードのドライバだとか、ソフトウェアなりハードウェアの性能向上に沿って次々と買い替えていかなくてはいけなくなっている。よって、京都の履物職人や奈良の筆職人みたいに同じ道具を先代から受け継いで何百年も使うなんてことは、実質的に不可能であろう。というか、パーソナル・コンピュータなんて、大学生がバイト代で買って使えるていどの商品(約15万円)として実用化されてから20年も経っていないのだから、継承もへちまもない。しかし、次々に買い替えるのがトレンドであるかのような思考は、いくらメーカーから広告費をもらってる媒体で文章を書いている人間であろうと、浅薄に過ぎると言わざるをえない。そういう人物はカメラも即座に買い替えてしまうのだろうか。「老舗のITライター」とは言うけれど、しょせん IT 関連ならキャリアがあったとしても20年がいいところだろう。俺らと経験なんて殆ど変わらないではないの。

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