Scribble at 2021-08-13 17:43:38 Last modified: 2021-08-14 10:54:53

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プライバシーマークの使用許諾条件である JIS Q 15001:2017 の監査(更新監査)を申請するために、あれこれと書類を印刷したり代表に押印をいただくため(そして最後に、全ての書類を揃えて発送するため)、本日は朝から会社へ出ていた。新型コロナウイルスの感染が地球規模で蔓延する以前であれば、朝ドラを観て8:20~8:30くらいに自宅を出て、そのまま歩いて天満橋まで行ってから京阪中之島線で渡辺橋まで行くか、あるいは直に徒歩で出勤するのが決まった出社経路であったが、現在は9:00に家を出て地下鉄で肥後橋へ着くことが多くなった。理由は幾つかあるが、帰宅するときならともかく、出社するときに徒歩だと、夏場は会社でクーラーにやられて腹を下すことが多いからだ。また、コロナ禍と呼ばれる昨今は他の会社でも見かけることが増えてきたように、大半がリモート・ワークになったために交通費が実費での支給となったため、地下鉄よりも遥かに高い京阪中之島線で出社するたびに、わずかではあっても持ち出しになってしまうからだ。出社するたびに手取り収入が減るなど、愚行の極みであろう。

会社では他に出てきている人も少なくて単独の作業が捗るため、粛々と作業を進めてゆき、押印を依頼していた代表が出社される頃には大半の書類が揃っていた。最後に代表印と他の書類に認印をいただいて書類の発送準備を終えたのが12:30頃、あとはヤマト運輸に集荷を依頼して、無事に14:40くらいに目的とする作業を終えた。このあと、申請文書が問題なく受理されてから4ヶ月後に現地審査があって、現地審査中に何らかの不適合がない限りは、おおむね審査会を通過してプライバシーマークの使用許諾契約を締結しなおして、マークを使い続けられるようになる。もう JIS の運用を始めてから15年以上になるが、ようやく今回の監査から帳票をオンラインとして現地審査に対応する。認証機関でも、そういう事案が増えてくるとは思うので、まず当社の運用状況を見ていただいてコメントをもらいたいというのが、今回の監査を受けるテーマの一つだ。以前も書いたように、監査というものは自社の不足を第三者に(大金を払って)指摘してもらう重要な機会であり、〈自社の欠陥を粗探しされる〉などと敵愾心を持っていては無意味である。それは、単に「プライバシーマーク」という飾りが欲しいだけで、実態としては満足なマネジメント・システムを運用するどころか構築すらしておらず、いわば外部のコンサルに適当な規程を作ってもらったり、実態とかけ離れた記録類を捏造している無能どもの態度である。後ろめたいことをしているから、監査を自社の改善点を発見するチャンスと捉えずに、イカサマがバレるかもしれない日としか考えられないのだ。

なんにせよ、準備は終わったので、会社を後にした。ただでさえテナント・ビルでは新型コロナウイルスの感染者が続々と出ているらしいから、無用に長くいる必要もない。このあと、本日は朝から激しい雨が降っている(いまこうしてタイプしている時点でも強い雨が続いている)ので、帰りに昼食としてインデアンカレーに立ち寄るかどうかは躊躇したのだが、もう15時になっているため、店内が混んでいるとは思えなかったから、久しぶりに足を向けてみた。

店に入って、懇意にしている店員 Y さんが開口一番に、「この店は今日で閉めるんです」と言う。思わず「えっ?」と声を上げてしまった。詳しくは聞かなかったが、これからは「堂島」の店に来て欲しいという。つまり「ドーチカ(堂島地下街)」にある支店のことだ。ただ、僕は会社から地下鉄の駅に向かう途中にあるフェスティバル・プラザの支店が入りやすいので、適当に受け答えはしたがドーチカの店は何らかの特別な事情でもない限りは入らない。もう堂島界隈でインデアンカレーを食べ始めてから16年くらいになるが、ドーチカの支店に入って食べたのは2回くらいしかない。恐らく、Y さんがドーチカの支店に移るのかもしれないが、それはよくわからない。僕はそれなりに(開店70周年記念のミニ・タオルを僕が来店するまで取り置きしてくれていた程度に)常連の一人だと思っているが、いくら言葉を交わすことが多い店員さんがいても、その店員さんがいる店に行きたいと思って食べに来ているわけでもないので、わざわざ会社から大阪駅に向かって何百メートルも地下街を通って行くかどうかは分からない。フェスティバル・プラザにしか殆どいかなくなると思う。

そんなこんなで、10年以上も通ってきた店ではあるから、愛着というほどではないが、指定席のように座っていた角の席を少しだけ眺めてから挨拶して店を出てきた。そのあと、ジュンク堂へ立ち寄る前に、最後に撮影したのが上の写真である。思えば、初めてこの店に入った時にも少しばかり印象に残ることがあった。店員が端の席でカレーをせっせと食べていたのだ。ふつう、〈まかない〉なんて厨房か休憩室で食べるものだろう。なんで客と一緒に店内で食べているのか。いささか怪訝な気分で、その場所での最初の食事となったわけだが、出てきたカレーを食べて、簡単に言えば〈やられてしまった〉のである。それいらい、会社は何度か移転を繰り返してきたが、おおよそ堂島や堂島浜から離れなかったため、インデアンカレーに足を運びやすかったし、15時頃はたいてい空いていて入りやすかった(混んだ店にわざわざ並んでまで入るなんて、東京でも田舎者だけである)ので、行きつけの店となったのだった。毎日のように通った頃もある。もともと、堂島には手頃な食事場所がないからだ。四つ橋筋の吉野家なんて空いている時間帯などまるでないし、それ以外は高級料亭が昼間に出している高額なランチばかりで、とても常用するような店ではない。それに比べて、確かにインデアンカレーも大盛りだと800円以上にはなるが、その価値がある。そうして、いつ頃からか店に入ると注文しなくても勝手に「インデアンカレーのライス大盛り」が出てくるようになった(それを制止して別の注文をしたことは、確かに一度もなかった)。それが普通になってしまったため、初めて入った長堀クリスタ店では店に入ってから暫く注文するのを忘れてしまったくらいだ。

ついでに書いておくと、前段落で「指定席のように座っていた角の席」と書いたのは、店の奥に向かってカウンターの右手にある S 字形になった箇所のことだ。ここによく座ったのは、簡単に言えば店員と目を合わせにくいからである。話をすること自体は構わないし、たまに Y さんとも世間話をしたものだったが、なにせ空いている時間帯に入店することが多かったので、食べているあいだは店員が立ってこちらを眺めていたりするから、やや食べにくいと感じたからである。そうしているうちに、入店すると勝手に「指定席」へピクルスの皿やスプーンが置かれるようになった。もちろん、こうして書いていても常連気取りというか自意識プレイになっているのはよく分かっているが、それだけ色々と記憶に残っている店だったという点だけ伝わればいい。俺がインデアンカレーの常連だろうとそうでなかろうと、君等には何の関係もないことだ。

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