Scribble at 2021-08-13 18:14:42 Last modified: 2021-08-13 18:43:03

インデアンカレーの〈堂島アヴァンザ店で最後の〉食事をしたあと、ジュンク堂へ立ち寄ってきた。3階にしか足を運んでいないのだが、まず入って棚のある方(僕はいつも窓側から入っていく)へ進むと、棚を大幅に整理している最中らしいと分かった。棚が1列ぶん空になっていたりするからだ。そして、奥へ進むと分かったことだが、建築や理工系の棚は全く手が入っていないけれど、コンピュータ関連の棚から出口方向に向かって、それぞれのジャンルの本が少しずつ減っていることが分かる。

実際、コンピュータ関連の棚を見ると、まず Raspberry Pi など工作系の本が無くなっているように見えた。もちろん、こういう本は内容の陳腐化が早すぎるので、置き続けても売れる見込みが殆どないだろうから、管理手法としては完全に正しい。しかし、情報セキュリティ関連では棚の下にあった暗号論などの理論系統の本が完全に無くなっているし、Linux/UNIX 系統の OS についても棚が2つから1つに減っている。これでは、「専門書のジュンク堂」という評判も過去のものとなるのかもしれない。そしてコンピュータ関連の棚が並ぶブロックが空いたところへ、インドネシア語やラテン語やノルウェー語といったマイナーな言語の参考書や一部の洋書が入っている。それらが元々あった語学関連の棚は、そのまま音楽や写真集やデザインの棚がトコロテン式に移動しているようだ。

いまのところ、哲学や宗教や心理学に関する書籍の棚には手が付けられていないようだが、これから置き方が変わるのかもしれない。経済学関連も、かなり本が減っているように思う。マル経の本などはどこに置いてあるのかすら分からなくなったし、そもそも経営書すら探すのに苦労した。これは飽くまでも雑な予感にすぎないが、更に徹底的に棚を整理して、ジュンク堂が〈2階を捨てる〉可能性も考えられる。このあたりで売れる本だけに絞るなら、はっきり言って受験参考書や漫画なんて置く必要はないだろう。棲み分けと言うには距離が離れているけれど、専門書の数は茶屋町に任せて、大阪本店はビジネス街としての(しかも出社しない企業人が、たまに出てきて買うという非常に辛い想定での)品揃えに限定した方がいいのかもしれない。

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