Scribble at 2023-07-23 16:08:20 Last modified: 2023-07-26 23:22:10

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最初の段落を Microsoft Image Creator にかけて出力した。ちょっと意味わからん画像だな。「選ぶ」とか「問題」という言葉にだけ過剰反応してるのかな。

IME の状態を表示するアプリケーションとして使っている "IME Status" だが、どうもこう、うまく言えないが使わなくてもいいような気がしている。有償の正式版を何年か使ってきての感想なので、これが同じままだとフラストレーションが逆に蓄積されてよくないのだが、しかし IME Status を使っていない状況でのフラストレーションもあったので、結局はどちらを選ぶかの問題にはなろう。

まず、これがないと IME の現在のステータスが ON なのか OFF なのか分からないので、全角で英字を入力するなんていう、しょせんは英語を基準に動いているコンピュータの世界においては非常識なことをやってしまうことになる。まるで日本の新聞サイトや官公庁サイトのように、恥知らずにも「YouTube」とか「Facebook]とか「Route66」などとタイプして平気な連中がいるのだ。あるいは、日本の金融系のサイトでは住所を記述するのに番地や郵便番号の数字を全角文字でしか許容しないという、情報セキュリティやシステム開発の実務家として見ても何のリスク対策になっているのやら、異常な伝統芸能がえんえんと続けられている。しかし、なんだかんだ言っても日本語を始めとするマルチ・バイト文字は、面倒あるいはトラブルの元であるから、こうして日本語で書くこと自体に意味がある事例を除けば、どう考えても積極的に排除しなくてはならない。それが、IME の状態が分からないと、いきなりタイプしはじめて全角の文字やアルファベットを打ち込んでしまうという、エンジニアとしては切腹に値するほど恥知らずな振る舞いをしてしまうことになる。まだ全角の数字はいい。半角の数字は、まだまだスタイルシートのカーニングが駄目なせいで、漢字同士の間に置くと窮屈な presentation になってしまうから、僕も敢えて数字を綺麗に表示させたいときに使うことがある。全角のアルファベットなんて・・・田舎の町役場にでも勤めている50代以上の頭が腐った人間でもない限り、誰がこんな文字をコンピュータで扱うべきだと思えるだろうか。

ようするに、URL をタイプしようとしていきなり全角で出てくるのは、僕自身として頭にくるのだ。「F8を押せばええやん」という問題ではなく、ひと文字でもクズみたいな文字をタイプすること自体が、僕らのように赤い彗星を凌駕する常人の5倍の生産性を誇る人間にとっては無駄なのである。

だがしかし、この IME Status を何年か使ってきて思うのは、実際には IME のステータス表示なんて見てないという事実である。実際、これを見てから何かタイプするなんて、これまた非効率なことをプロのエンジニアがやるわけないのだ。われわれの仕事はタイプして成果を出すことにあり、IME の状態を確認することなどではない。そして、IME の状態表示を見ていない理由は明快だ。第一に、この表示そのものがタイプする邪魔になるといけないので、IME Status の状態表示はマウスに追随させている。そして、コーディングするときはマウス・ポインタすら邪魔であるから、そもそもマウス・ポインタを画面の端に置くことが多い。よって、IME の状態表示が目に入るわけがないということである。でも、次にどこかへタイプしようとして入力場所のフォーカスを Tab で替えたり、あるいは入力するべきウィンドウを Alt + Tab で切り替えた時は、おもむろにタイプしようとしてもマウス・ポインタは画面の端にあるままだから、IME の状態は視野に入らない。そして、タイプしようとしてクソみたいな全角のアルファベットが出てくる。

もちろん、これは IME Status のせいではない。もともと、僕は Firefox のアドオンとして出ていた、入力のフォーカスが当たっている入力欄の背景色を IME のステータスに連動して切り替えるツールが最高だと思っていたのだが、それを他のプログラムで使う方法がないので、次善策として IME Status を使っているにすぎないのだ。もちろん IME Status にも "focused item" に状態を表示するというオプションはあるのだが、これの挙動はあまり安定していない。現に、そういう設定に切り替えても、僕がいまこうしてタイプしている textarea の入力欄には IME Status が全く出てこない。これは、開発者自身も「あらゆるところで表示できるわけではない」と注意しているので仕方ないとは思っているけれど、実は IME Status が正しく動く環境は限られている。他にも(多くの人にとっては致命的かもしれないが)Visual Studio Code では全く使い物にならない。

というわけなので、そろそろ他に何かなくては困るというシーンがないと確認したら、残念ながら IME Status の利用はやめようと思う。IME の状態が分からないのは不愉快な話だし、その不愉快さを避けるために、メインで使っているコンピュータ以外(Windows のタブレットと MacBook Pro)は OS の言語を英語にして日本語を完全に排除した環境にして快適に使っているけれど、僕自身は日本語で生活している人間であるから、マルチバイト文字がうざいからといって日本語そのものを僕の生活から排除するつもりなどない。しかし、たいていの仕事や学問において日本語など邪魔なだけだ。よって、排除できるところは徹底的に排除するのがよい。

[追記:2023-07-26] ということで、IME Status を使わずに済ませる。そのためには、面倒な手順ではあるけど、何かタイプし始める前に IME の ON / OFF を「空振り」として実行することにしよう。これをやれば、ATOK が IME の状態を知らせてくれるので、IME Status がなくても現在の状態は分かるし、不適切な状態であれば ON / OFF の切り替えをそのまま実行できる。

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