Scribble at 2024-05-29 21:22:31 Last modified: unmodified

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On Sunday, May 5th, I received an email from a person claiming to have access to a massive leak of API documentation from inside Google’s Search division. The email further claimed that these leaked documents were confirmed as authentic by ex-Google employees, and that those ex-employees and others had shared additional, private information about Google’s search operations.

An Anonymous Source Shared Thousands of Leaked Google Search API Documents with Me; Everyone in SEO Should See Them

Google の検索アルゴリズムについて解説した文書が漏洩したとのことで、SEO 業界の人々は騒いでいる。だが、テクノロジーやネット・ベンチャーのフォーラムでは、かなり冷ややかな扱いとなっていて、Hacker News では upvoting が100ていどにしか上昇しておらず、コメントも少ない。それらのコメントを読む限りでも、ランキングを割り出すための属性の大半は常識的なものであるし、アフィリエイトのリンクがあるサイトを降格させるといったウェルカムな評価基準すらある。なので、さほど重大な内容はないというのが大方の意見だ。SEO 系のブログなどでは、Chrome の利用履歴が Google 側に送られてランキングの評価に活用されていたという点を、Google の公式見解と矛盾しているとして騒いでいるようだが、そもそも Google に利用データを送るような設定にしている方が悪いわけで、こんなことは Hacker News のような技術系の起業家やエンジニアが集まっているフォーラムでは些末な話題なのであろう。

Google に限らず現代の検索エンジンが大量の属性を組み合わせてランキングを計算しているという、一般論としては参考になるので、勉強としてドキュメントを参照するのはよいことだ。ただ、公開されているドキュメントだけで SEO として何をすればいいかが簡単に分かるものではない。公開されているのは、あくまでも API のドキュメントであるから、Google 側でどのような処理をしているかが分かるわけではない。そういう意味で、「アルゴリズム」が漏洩したという言い方は正しくないし、実のところこれは「漏洩」なのかどうかも疑わしいところがある。

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