Scribble at 2022-02-09 09:44:04 Last modified: 2022-02-09 11:32:19

出社する機会が減っているので、たまにしか乗車しなくなったのだが、僕は京阪の中之島線を利用して通勤したり退勤することがある。京阪中之島線は、京阪天満橋駅から京阪中之島駅までを結ぶ、主に中之島という中洲の地下を東西に走っている路線だ。日中でも15分くらい待たないと列車がやってこないという、或る種の風情を感じる路線であり、正直なところ採算が全く取れていないと思う(全路線で1日あたりの利用客は3万人とか。これはJR新宿駅で調べた1時間あたりの乗降客数よりも少ない)。減価償却のためか加算運賃がかかっていて、天満橋から渡辺橋まで3駅ぶんの運賃でも220円する。しかし、早い話が時間帯にかかわりなく空いているため、このコロナ禍という状況では逆に都合の良い路線であるため、チャンスがあれば Osaka Metro ではなくこちらを利用しているわけである。

さて、ここ最近になって、プラットフォームで聞こえてくるアナウンスが合成音になった。あの、YouTube などでよく素人動画のナレーションに使われたり、詐欺師やネトウヨが出鱈目な宣伝動画を流すのに使われている、奇妙な早口の声と言えばお分かりだろう。無料ソフトとしては「テキストーク」や「棒読みちゃん」が知られているが、もちろん萌えキャラを使った有償ソフトもあれば、法人が利用するのか、時価のごとき料金体系がまるで分らないサービスもいくつかある。

そして、この京阪のプラットフォームで聞こえる合成音がやたらと拙劣で、殆どイントネーションを再編集していないと思われる奇妙な日本語の発音になっているのだ。中国人の留学生ですら、もっとうまく発音するぞと言いたくなる。鉄道会社はどこも収益の実績が悪化していて、経費を節約するには仕方のないことだろうと思うが、サービス業としては編集の手間くらいかけた方がよい。ただ、この手のアナウンスは全ての路線で合計すればパターンや分量がどれほどになるのか分からないので、そういう手間をかけるコストが無視できないほどになるのかもしれない。

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