2018年05月20日に初出の投稿

Last modified: 2018-05-21

『大阪ことば事典』の「筋」の項を参照しますと、「大阪では、東西がとおりで南北が必ず筋だと説明している人があるが、この断定には誤りがある」として、旧上本町通(南北)と墓の谷筋(戦後楠筋と改称。東西)の2つの道を例としてあげています。これは「江戸時代、大坂城を中心として、それに向かう方を通り、その反対を筋と呼んだから」だと説明しています。

大阪の“通り”と“筋”について

ということで、現在は圧倒的に南北を走る道が「筋」と呼ばれていて、東西を走る道が「通」と呼ばれているのだけれど、歴史的な経緯から逆の呼び方になっている道もあるということらしい。他の資料でも、江戸時代までは大坂城が上で大阪湾が下に描かれた地図もあったらしく、港から城までを当時のメインストリートと考えると、なるほど船場地区の町が東西に長くなっているのも分かる。

それはそうと、前に書いたかもしれないが、オンラインの地図サービスというのは道路の名称を表示してくれないので困る。御堂筋や堺筋くらいの広い道は、Google Maps では縮尺によって表示されることもあるが、もっと狭い道となると行政上の名称があってもなくても全く表示されない。いまやオンラインになんでもかんでもあるかのように錯覚している人も増えてきたように見受けるが、そんなことは全然ない。地図サービス一つにしても、Google Maps では絶対に分からない情報というものが、まだ山ほどあるのだ。たとえばトリヴィアルな事だったら、カメラが入って行けない場所は分からない。そして、その場所の騒音とか臭いとか、時間帯ごとの日照とか、どれくらいの人通りなのかとか、単純に撮影したというだけでは分からないことはたくさんあるのだが、そういう場所に関する「情報」とは、寧ろそういうものの方が大切という場合もある。仮にコンビニエンスストアが出店する場所を探しているとして、駅やランドマークからの距離だけでクソみたいな AI のウンコ機械学習アルゴリズムが何らかの判定をしても、そんなものでビジネスが成功する可能性はない。そんな判定能力は、実家が商売をしている家庭に生まれ育った人間が中学生や高校生にもなれば身に着けるていどの経験にすら及ばない低レベルなものである。

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