Scribble at 2020-09-06 21:06:16 Last modified: unmodified
考古学の勉強を始めた小学生のころですら若干の理解はしていたと思うのだが、日本には考古学の学術団体が全国規模のものだけで三つもある。もちろん各地域に文化財を観て回る年寄りのサークルがあったり、色々な規模で色々な人々が組織を運営しているわけだが、学術研究の団体が三つもあるのは何故なのか。
・日本考古学会(1895年発足)、一般人も入会可能。
・日本考古学協会(1948年発足)、プロパーだけで構成されている。
・考古学研究会(1954年発足)、一般人も入会可能。
僕は高校時代までに考古学を専攻する意思がなくなったので、あまり事情はよく知らない。もとより小学生や中学生にとっては、学術団体がいくつあろうと知ったことではなく、いまでもそうと言えばそうだが重要なのは「業績」だけだからだ。小学生や中学生の目から見ての話だとは言え、つまらないことをやっている団体、しょーもないことしか文章を書いていない研究者は、子供にとっては「無」である。
或る意味で、いまも似たようなスタンスはもっている。だが、学界にしても天才ばかりで構成されているわけでもないし、劇的な成果だけが学術の業績ではないという程度に凡庸な人々も理解できるようになった。