Scribble at 2022-01-05 12:35:51 Last modified: 2022-01-05 19:01:05

「うまくいかないときは、チームの関係性から見直してみてはいかがでしょうか」と語るのは、起業家、経営者であり、ビジネス・ブレークスルー大学でも教鞭を執る斉藤徹氏です。「売り上げなどの“結果”を作ろうとすると、チームは負のサイクルに陥ります。はじめに“関係性”をよくすること。するとチームメンバーの“思考”と“行動”を高めやすくなり、“結果”がついてきます」。斉藤氏の新刊『だから僕たちは、組織を変えていける』から、そのヒントを紹介します。

「ミスに厳しい職場ほどミスが多い」のはなぜか

昨年、100冊近くのビジネス書を読んでわかったことだが、この手の結論が先にある理屈を言ってるやつは、もちろんこの記事そのものが本の宣伝だから当然なのだが、殆どまともなレベルの実証的な根拠がないということだ。「ミスに厳しい職場ほどミスが多い」という逆説的な言い回しを聞くと、多くの人は「そういうこともあるかもな」と、不自然さがないというだけの、それこそ心理的な安全性によって、こういう出鱈目な前提をそのまま記事を読むための仮定として受け入れてしまう。すると、読み進めながら自分が認めた仮定を否認したくないという現状肯定バイアスなどのバイアスが生じてしまい、こういう前提が「いくらか正しい」などと一定の割合で許容してしまうことになる。そういう、数パーセントの割合で許容されたという事実が残れば、この手のガラクタ物書きにとっては「勝ち」なのだ。

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