Scribble at 2022-12-16 16:39:33 Last modified: 2022-12-16 16:47:00

受託で或るキャンペーンのサイトを AWS で構築し運用している。昨年は Lightsail でインスタンスを建てたのだが、Lightsail はレンタル・サーバみたいに手軽なサーバの構築ができるだけあって、固定費が高くつく。よって、今回は EC2 + EBS で組んだウェブ・サーバとした。数か月前からキャンペーンを運営していて、もちろん何度か AWS の話題に関連して言及している。

ここまで2ヵ月ほどを見てくると、いまだにタイムアウトすることがある。確かに、EC2 の中でも最安値のプランで計算機を使っているのだから、場合によってはありえる話だ。しかし、これは AWS 側の問題であるとも限らないのがレイテンシというものの実情だと言える。そこで、同時に書いている記事が色々とあるのだが、レイテンシについて記事としてまとめ始めた。

とは言うものの、実際に調べた方なら分かると思うのだが、「レイテンシ」という概念は通信(ネットワーク)工学で使われている用語でもない。通信工学やネットワーク理論では round-trip delay (RTD) とか round-trip time (RTT) という用語の方が標準的であり、それ以外に通信を介した所要時間を表現するときは、正直なところ "delay" とだけ書いている本の方が多いくらいだ。これでも Network とタイトルのついた教科書を20冊くらい調べた結果なので、その辺の安物の学者よりも調べていると思ってもらってよい。

あと、当サイトでは既に組合せ論の簡単な議論はご紹介しているけれど、IT やウェブ・アプリケーションの開発やサーバ構築と運用に強く関連する離散数学の話題として、グラフ理論を殆ど扱っていないため、この機会にグラフ理論の初等的な議論も取り入れることにした。もちろん、それがためにレイテンシを取り上げるわけではないのだから、「俺って数式を扱える理系じゃん」みたいな本末転倒のオタク話にならないよう慎重に扱っている。われわれ全能の哲学者にとって、理系だろうと文系だろうと社会系だろうと人間なかんずく凡人ごときの勝手に決めた分類など関係ない。

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